2019年度 セレクトセール サラブレッド 当歳

• ※1平均価格前年比較 売却 10,964,702円 (25.2％) 高
• ※2出場頭数前年比較 15頭減
• ※3売却頭数前年比較 11頭減
• ※4出場馬に対する売却馬百分率 89.8％ 前年 （88.7％）に対し 1.1％増
• ※5総売上額前年比較 10,566,720,000円 前年 （8,918,100,000円）に対し 1,648,620,000円（ 18.5％）増（消費税込み）

　一般社団法人日本競走馬協会主催のセレクトセール当歳は７月９日(火)、苫小牧市のノーザンホースパークにおいて開催された。上場頭数は216頭(牡137,牝79)、売却頭数は194頭(牡123,牝71)。売却率は89.8％で前年比1.1ポイントプラス、総売上額は10,566,720,000円で前年比18.5％増、平均価格は54,467,628円で前年比25.2％高、中間価格は32,400,000円で前年を7.1％上回り、主要な指標となる数値はすべてレコードを更新した。前日の１歳セールの過熱感を引き継ぐ結果となった。
　最高価格馬は父ディープインパクト、母タイタンクイーン(USA)の牡駒で、507,600,000円で大阪府の近藤利一氏に購買された。牝の最高価格は父ディープインパクト、母ヤンキーローズ(AUS)の牝駒で、東京都の金子真人ホールディングス(株)に226,800,000円で購買された。
　種牡馬別ではディープインパクトが９頭全頭売却、平均価格203,040,000円で首位、ロードカナロアが13頭売却、110,326,153円、キングカメハメハが６頭全頭売却108,720,000円と続いた。注目の初産駒世代種牡馬では、ドレフォン(USA)が12頭売却61,560,000円(全体８位)、シルバーステートが３頭全頭売却52,920,000円(全体11位)、キタサンブラックが９頭売却52,800,000円(全体12位)の順で、平均価格が5,000万円を超える新種馬が３頭も出現した。
　市場主催者の吉田照哉会長代行からは，「２日間の総売上額が221億5,728万円、売却率も91.4%。驚異的な成績だと感じた前年を更に上回り驚いているが、世界にも類を見ないせり市場であるという内外の評価を再認識できた。本市場の取引馬の成績が優秀であり、毎年上場馬の質が向上していること、サンデーサイレンス(USA)からディープインパクトへく市場を支えるトップリーダーの種牡馬が存在したことなどが成功の要因。このせりに参加されるオーナーも、せりで購買する楽しみを理解し、オーナーを継続することに喜びを感じてくれている。金看板の種牡馬の引退などもあるが、競馬と生産の歴史が証明しているように世代交代は必要なことで、次代の種牡馬が必ず現れることになると思う。」とのコメントがあった。
(注：せりにおける価格はすべて消費税込みで記載しています)