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「あの人に聞く!」JBIS-Search活用術 第8回

国内最大級の競馬情報データベース JBISサーチ

国内最大級の競馬情報データベース「JBISインターネット情報サービス」がリニューアルして「JBIS-Search(ジェイビス・サーチ)」として生まれ変わりました。そこで、様々なゲストに「JBIS-Search」体験していただき、ゲストならではの使い方や感想等を伺います。第8弾は競馬ライターの須田鷹雄さんにお願いしました。

第8回体験者ゲスト

競馬ライター 須田鷹雄さん
1970年東京生まれ。大学在学中よりフリーの競馬ライターとして活動を始める。はじめてペーパーオーナーゲームの専門書を企画・刊行し、現在のPOG ブームの先駆けとなった。

JBIS-Searchでは、7月中旬より『市場取引馬限定POG』をスタートさせました。そこで、POGを世間に広めたパイオニア・須田鷹雄さんをゲストに招き、JBIS-Searchの機能を使ってもらいながら、POGについて語ってもらいましょう。

-近年はかなり多くの方がPOGを楽しんでおられるようですが、この盛り上がりを須田さんはどのように感じておられますか。
須田:いい意味で安定していると思います。ただ、POGだけが盛り上がっても仕方ないので、馬券の売り上げも含めて競馬全体が盛り上がっていってほしいですね。
-POGを競馬全体の盛り上がりへとつなげるには、どうすればよいでしょう。
須田:やはりまずはPOGから一口馬主へとステップアップしてほしいと思います。競馬の実体経済に貢献することになりますし、実際に出資している馬が活躍するというのは楽しいですからね。もちろん、資金のある人は本物の馬主にもなってほしいと思います。ちょうど私と同世代、アラフォーでそのくらいの地位に来ている人がいるのではと期待しています。
馬券という点では、ここ数年「POGの達人」であとがきに書いているのですが、日本にもアンティポスト、フューチャブックのような馬券ができればいいなと思っています。来年のダービー馬を当てるといった馬券ですね。法制度上全く不可能というわけではないようなので、なんとかならないものかと思っています。それが実現したらもう思い残すことはありません(笑)。
-JBIS-Search PREMIUMでは、POGファンのためにさまざまな検索機能を用意しましたが、実際に使われてみていかがでしたか。
須田:ブラックタイプが気軽に見られるようになったのは、本当に助かります。いままでは輸入繁殖牝馬の繁殖実績、今年の2歳馬が初仔なのかどうかなどを海外のデータサービスで調べていたんですが、ぐっと楽になりました。
POGに限らず、血統が好きな競馬ファンにはどんどん活用してほしいですね。
-須田さんにも『市場取引馬限定POG』に公認ユーザーとして参加していただきましたが、一般ユーザーの方に、選び方などのアドバイスがありましたら教えてください。
須田:馬券と同じで、セリ価格にも“良い馬なのに、なぜか価格が伸びない”ということは常にあります。また、厩舎などPOGにおける強調材料はセール価格には反映されていません。その結果として今回のルールでは“お得な馬”がたくさんいるはずなので、それを丹念に探してみてください。一般のPOGはどうしても“良血馬、高額馬固め”になってしまいがちなので、こういうルールで穴っぽい馬にもスポットが当たるのは良いことですね。
-須田さんは今年のセレクトセール、セレクションセールにも来られていましたが、近年の市場の傾向をどのように分析されていますか?
須田:セレクトセールは参加者がセール慣れして、無茶な高額馬が出にくくなっている一方、いい馬は社台グループ以外の上場馬でもきちんと評価されるようになってきたように思います。全体的に健全な方向に行っている感じですね。
2010年は1歳セッションで新規馬主さんの購買が増え、とてもいい傾向だと思います。HBAのセールはどうしても馬主初心者にとって心理的な敷居が高いように思うので、セール慣れした調教師が増えることを期待するか、馬主志願者をスムースに購買まで誘導する仕組み作りが必要だと思います。安心して相談できるエージェントとか、窓口があるといいですね。
-須田さんは「旅打ち」が趣味と公言されていますが、「旅打ち」の1番の魅力は何ですか?
須田:やはり普段と違う環境で馬券等を買うということですね。その土地独特の文化や気質を感じるのも楽しいですし、反対にどの土地に行っても共通な部分を発見するのも興味深いです。これは海外に行っても同様で、「競馬おやじ」にはけっこう共通項があるものですよ。
-最近は地方競馬場も数が減ってきました。現在でも苦しい財政状況に追い込まれている地方競馬場は少なくありません。地方競馬を立て直すための秘策がありましたらお聞かせください。
須田:私が昔から主張しているのは、複合施設化と内厩制の放棄です。
複合施設化は、お客さんが減ってスペース的な余裕ができたぶん、別な娯楽施設のビルを敷地内に同居させてしまうようなイメージです。アメリカはカジノと複合化した競馬場が成功していますが、日本には現状カジノは無いので、どんな施設を入れるかは検討する必要があります。競馬と相乗効果があれば最高ですが、最低でも「家賃」が入ればいいですよね。
内厩制の放棄は、地理的に近いところが人馬を共有して、総開催数を減らすことです。現在だと佐賀と荒尾、福山と高知が現実的だと思います。園田と姫路の在り方を広域化したようなものと考えれば、ある意味分かりやすいかもしれません。これは採算性だけでなく、1レースあたりの出走頭数をこれ以上減らさないためにも必要だと思います。
-須田さんは、競馬以外の公営競技にも精通されていますが、競馬にも取り入れたら良いと思われるような他公営競技の施策はありますか?
須田:分かりやすいところでは大村競艇の「マイルクラブ大村」ですね。ちなみに私はゴールド会員です(笑)。ただ、馬券もポイント(マイル)をつけろということではないんです。大事なのは、たくさん馬券を買う人を丁寧に扱うということです。
平等性も大事ですが、100万円持ってきて馬券を買う人に朝から指定席の列に並べというのは良くないと思います。JRAや大井のように良い施設を持つところには、ハイローラー対策をしっかりやってほしいです。
人によっては「金持ち優遇けしからん」と思うでしょうが、たくさん買う人はたくさん損もしてくれて、それが全員のメリットになるわけです。ラスベガスで無料ショーを見られるのは、ホエールと呼ばれる超ハイローラーがたくさん溶かしてくれるおかげです。
大村については、公営競技になかなか無い「経営感覚」があることも評価しています。自場の強み・弱みをよく理解していてそれがマイルクラブに繋がっていますし、一度発表したナイター計画を撤回したのも私は評価しています。競艇のナイター市場が飽和していくことを考えた結果だからだと思うからです。
-須田さんの競馬予想にはデータがふんだんに利用されていますが、JBIS-Searchの機能で最も使えそうなのはどの部分ですか?
須田:ランキングのところを色々いじってみると面白そうですね。特に種牡馬はファンのイメージと実際のパフォーマンスが違っていることがあるので、2歳戦やダート戦での面白い馬券に繋がりそうです。
-最後に、JBIS-Searchを使ってみた全体の感想をお聞かせください。
須田:一言で言うなら「便利な時代になった」ということですね。自分のPC上で調べられる範囲が広がるというのは本当に楽しいことです。最近は馬券売り上げが減っていることもあり「昔は良かった」的な話になりがちですが、私は今の時代が悪いとは思いません。むしろ、とことん競馬を楽しみたいという人にとってはインフラが整って楽しみの幅が広がっていると思います。JBIS-Searchや、web上で展開されている企画もそのひとつだと思います。

須田さん、どうもありがとうございました。『市場取引馬限定POG』で須田さんの指名した馬がどうなるか興味深々です。ますますのご活躍を期待しております。