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「あの人に聞く!」JBIS-Search活用術 第10回

国内最大級の競馬情報データベース JBISサーチ

国内最大級の競馬情報データベース「JBISインターネット情報サービス」がリニューアルして「JBIS-Search(ジェイビス・サーチ)」として生まれ変わりました。そこで、様々なゲストに「JBIS-Search」体験していただき、ゲストならではの使い方や感想等を伺います。第10弾はフリーライターの島田明宏さんにお願いしました。

第10回体験者ゲスト

フリーライター 島田明宏さん
フリーライター。「Number」や「優駿」などに寄稿。「週刊競馬ブック」、「UMAJIN」にてコラムを連載中。09年「下総御料牧場の春」で、第26回さきがけ文学賞選奨を受賞。

競馬関係者にJBIS-Searchの使い方をお聞きする「JBIS-Search体験レポート」。今回のゲストは、フリーライターで武豊騎手とも親交が深い島田明宏さん。文章を書くプロは、JBIS-Searchをどのように活用されているのでしょうか。早速、お話をお伺いしましょう。

-島田さんは武豊騎手のインタビューをはじめ、さまざまな関係者にお話を聞く機会が多いと思うのですが、インタビュー相手からどのようにして話を引き出しておられるのですか。
島田:僕は下調べにすごく時間をかけるんですよ。その話題になるかどうかは分からないけど、いざという時に引き出しをたくさん持っていれば、そこから話が膨らみますからね。だから、JBIS-Searchはインタビューに臨む際の質問コンテづくりに、大いに活用させてもらっています。事前に情報を細かく知りすぎていて、それを嫌がる調教師さんなども中にはいますが・・・(笑)。
-JBIS-Searchのどの機能を活用されることが多いですか。
島田:やはり過去のレース成績を調べることが多いですね。そのレースの勝馬は覚えていても、2・3着の記憶が曖昧だったりすることもありますし、原稿として雑誌などに掲載する場合は、着差やタイムなどの細かな数字も間違えられませんからね。あとは、ランキングをよく見ますね。JBIS-Searchには、いろんなランキングが載っていますので、連載のコラムを書いていてネタに詰まると、たまに利用させてもらいます(笑)。
-血統も調べたりするのですか。
島田:そうですね。旬な話題でいくと、昨年、ディープインパクトが2歳のリーディングサイアーになりましたが、果たしてサンデーサイレンスのファーストクロップの時と比較してどうだったんだろう?と気になって、1994年と2010年の『2才サイアーランキング』を比べてみました。ディープインパクト産駒の方が出走頭数も多い分、勝数は多くなっているのですが、サンデーサイレンス産駒の方が重賞勝馬が多かったため、獲得賞金的にはほぼ同じくらいなんですね。これは興味深いデータだと思います。
-原稿を書く際に、やはりデータは重要ですか。
島田:僕はデータが大好きなんですよ。いろんな方向から競馬が見れるし、何より数字を示すと文章に説得力が増しますからね。
-ジョッキーでもデータを乗り方に活用している人はいるのでしょうか。
島田:武豊騎手などは『歩く四季報』と言われていましたからね。スペシャルウィークで初めてダービーを獲った時も、過去何十年のダービー優勝馬に関するいろんなデータを集めていたと聞いています。
-話は変わりますが、昨年オグリキャップが亡くなりました。世代的に思い入れのある馬だと思うのですが。
島田:先日、オグリキャップ馬像建立募金のサイトにコラムを書かせてもらい、そこでも触れたのですが、僕は実はタマモクロス派なんですよ。ですから、オグリキャップは宿敵でした。それでも、タマモクロス引退後は自然にオグリキャップ派になっていましたから、不思議な魅力を持った馬でしたね。今思うと、あの芦毛2頭がいなければ競馬の仕事に足を踏み入れていたかどうか…。そういう意味でもすごく感謝しています。
-オグリキャップのラストランには武豊騎手が乗っていましたが、武豊騎手とオグリキャップについて話をしたことはありますか。
島田:いろいろとお話を聞かせてもらいましたが、1番印象に残っているのが、ディープインパクトでダービーを勝った直後に、『僕はこういう馬を探していたような気がする』と言っていたので、後日、『あの時言ってたこういう馬ってどういう馬?』って聞くと、『単純に脚の速い馬。オグリキャップもサイレンススズカも速かったけど、ディープにはそれと違う速さがある』と言ったんです。武豊騎手がディープインパクトの強さを語る引き合いに、オグリキャップの名前を出してきたことに驚きました。彼がオグリキャップに乗ったのは安田記念と有馬記念の2回だけなんですが、それだけ強く印象に残っている馬なんでしょうね。
-島田さんは昨年、「ウオッカ物語」を出版されましたが、次に書いてみたい対象の馬はいますか。
島田:すごく昔の話になってしまいますが、クリフジについて書いてみたいなと思っているんです。ウオッカが牝馬として64年ぶりにダービーを制したのは記憶に新しいところですが、その64年前のダービー牝馬がクリフジなんですね。11戦11勝で引退していますが、主戦騎手だった前田長吉と共に、戦争の影響をモロに受けた馬なんです。JBIS-Searchでは繁殖名である『年藤』として登録されていましたが、いろいろ調べてみると、2008年に岩手競馬の皐月賞にあたる『阿久利黒賞』を制したリュウノツバサという馬が、クリフジの末裔なんですね。血統をどんどん遡っていって、こういうのを見つけ出すと嬉しくなります。
-近年の競馬ファンについて、島田さんが感じていることはありますか。
島田:昨年のジャパンカップの日に、シンボリルドルフが東京競馬場で展示されましたが、明らかにリアルタイムで見ていないだろうという若い人たちが、ひと目ルドルフを見ようと人垣をかき分けていたのに感激しました。2008年のオグリキャップの時もそうでした。ああいう魅力的なイベントを多くすれば、きっと若い人たちも競馬場へ足を運んでくれるようになると思うんです。何といっても、入場料200円さえ払えば、スターホースやスタージョッキーを間近で見られるのですから。こんなスポーツ、他にないですよ。
-最後にJBIS-Searchに関するご意見をお聞かせください。
島田:これからオグリキャップを名前だけしか知らないという若い世代の人が増えてきます。その人たちは確実にネット世代なので、きっとJBIS-Searchのような検索サイトが入口になって、どんな馬だったのかということを調べるところから始まると思うんです。その入口のところで、どれだけ競馬や馬の魅力を伝えられるかという重要な役割を果たしていくのがJBIS-Searchだと思います。そのためには、サイト内に僕の連載コラムのコーナーがあれば完璧ですね(笑)。

島田さん、ありがとうございました。これからも一緒に競馬の魅力を伝えていきましょう。