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「あの人に聞く!」JBIS-Search活用術 第11回

国内最大級の競馬情報データベース JBISサーチ

国内最大級の競馬情報データベース「JBISインターネット情報サービス」がリニューアルして「JBIS-Search(ジェイビス・サーチ)」として生まれ変わりました。そこで、様々なゲストに「JBIS-Search」体験していただき、ゲストならではの使い方や感想等を伺います。第11弾は競馬コラムニストの河村清明さんにお願いしました。

第11回体験者ゲスト

競馬コラムニスト 河村清明さん
東京都府中市在住の競馬コラムニスト。『馬産地ビジネス』『ミスター・ジャパンカップと呼ばれた男』『ウオッカの背中』など著書多数。原作を手がけた競馬マンガに『ウイニング・チケット』がある。
-アイルランドから第1仔誕生の便り、JRA顕彰馬への選出と、5月上旬にウオッカに関するビッグニュースが相次ぎました。河村さんが「ウオッカの背中」を執筆された時は、まだバリバリの現役馬でしたよね。
河村:集中的に取材をしていたのはダイワスカーレットとハナ差の死闘を演じた天皇賞(秋)のシーズンですから、まさしく絶頂期でした。その年末から年始にかけて栗東へも足しげく通いましたが、何せ現役のトップホースですし、ファンも多い馬ですから、当然のごとく関係者もすべてを話してくれたわけではありません。今だから言えることもたくさんあると思うので、いつか続編を書いてみたいと思っているんですがね。
-ウオッカについて書こうと思ったのは、やはりダービーを見た時ですか?
河村:いや実は、4歳春の安田記念で約1年ぶりの勝利を挙げた時なんですよ。あの時、東京競馬場にいたのですが、みんなでウオッカを祝福している競馬場の雰囲気が何とも言えず素晴らしくて、とても感動しました。私は、馬券以外の競馬の魅力を広く伝えたくて今の仕事を始めたので、これは書かなければと直感的に思ったんです。
-河村さんにとってウオッカとはどんな存在ですか?
河村:GI7勝馬ですから歴史に残る名牝であることは誰もが認めるところですが、何よりも強く感じるのが、谷水オーナーの運の強さですね。すべてのホースマンが目標とするダービーを、オーナーブリーダーとして親子で4勝ですよ。凄すぎます。もちろん運だけでは成し遂げられないことですが、天皇賞やジャパンカップでの際どいハナ差をモノにするウオッカを目の当たりにした時も、何か特別な力を感じずにはいられませんでした。
-河村さんは現在、フリーマガジンの「うまレター」にコスモバルクについての連載をされていますが、ビッグレッドファームもオーナーブリーダーとして頑張っていますよね。
河村:生産馬としてはマイネルキッツが一昨年の天皇賞(春)を制して今も現役で頑張っていますが、古くはヤエノムテキか勝った皐月賞で1番人気に支持されたモガミナインもビッグレッドファームの生産馬なんですね。実はこれ、JBIS-Searchで調べ物をしていて、最近になって気がついたんです(笑)。ヤエノムテキといえば、オグリキャップやサッカーボーイ、スーパークリークがいた世代。その時代からクラシックで1番人気になる馬を生産していたのかと思うと、少し感激してしまいました。レース結果下のゴール前イメージで、馬のイラストにカーソルを当てると、1頭1頭の馬名が表示されるので、当時を思い出して懐かしくもなりました。
-ビッグレッドファームはオーナーとしても今年は好調なのではないですか?
河村:新年早々、コスモファントムが中山金杯を制し、2月のダイヤモンドSではコスモメドウとコスモヘレノスがワンツーというのもありましたからね。オーナーランキングを収得賞金順に並び替えると、サラブレッドクラブ・ラフィアンが5位、ビッグレッドファームが7位に上がってきます。JBIS-Searchのランキングは、勝数順、連対率順、賞金順など、それぞれの項目ごとにランキングを並び替えることができるので、とても便利ですね。それから、所有馬や生産馬の近走成績はもちろん、最近1着になった馬から順番に表示させることもできるので、我々のような取材する側も助かりますし、直接携わっているオーナーや生産者、調教師にとっても重宝されるのではないでしょうか。
-コスモバルクは現役復帰という話もありますが。
河村:まだどのレースに走るかといった詳細は未定だそうですが、復帰を目指してアイルランドへ行くことは決まりました。一度引退した競走馬が現役に復帰してレースを走るという話は滅多にないことですし、ましてやずっと追いかけ続けたコスモバルクのことですから、気が気ではありません。応援ツアーが組まれる予定もあるそうですから、今からアイルランドで走るバルクの姿を想像してワクワクしています。
-コスモバルクと同じビッグレッドファームの外厩馬として、フリーマンという馬が今年ホッカイドウ競馬からデビューするそうですが、期待のほどは?
河村:昨年の凱旋門賞で2着したナカヤマフェスタや、先日の皐月賞を制したオルフェーヴルと同じ、勢いのあるステイゴールド産駒ですからね。ビッグレッドファームでもかなり期待していると聞いています。デビュー戦が待ち遠しいですね。
-近年の種牡馬事情について河村さんが気にされていることはありますか?
河村:サンデーサイレンスの2世が続々と種牡馬入りして、次に躍進するのはどの馬の産駒だろうと目が離せない状況ですね。JBIS-Searchのトップページには、サイアーランキングのベスト10がリアルタイムで更新されているので、特に意識はしなくても最新の状況が把握できて嬉しいです。それにしても、たった1世代で6位につけているディープインパクトは恐ろしいですね(笑)。
-河村さんはクラブの1口馬主にもなられているそうですが、その魅力について教えてください。
河村:まず、全国各地の競馬場へ足を運ぶ回数が増えることですね。自分の愛馬が出走するとなると、小倉にでも函館にでも応援しに行きたくなります。そういう理由づけでもないと、仕事以外で遠方の競馬場へ行くきっかけをつかむのは難しいですから。そして現地へ行くと、同じ馬の会員さんが必ずいて、いっしょに愛馬を応援しながら一喜一憂する。目的が同じなのと、各地の競馬場や北海道の牧場でも頻繁に顔を合わせますので、自然と付き合いが深まります。自分の愛馬がいるというのは、また違った競馬の見方ができて、とても楽しいですよ。
-これからの競馬について河村さんが思っていることはありますか?
河村:先ほど1口馬主の話でも触れましたが、現場に行くといろんな人との出会いがあったり、さまざまな発見があるものです。そうやって我々も競馬にどっぷりとはまってきました。今はインターネットや携帯電話で馬券が買える便利な時代ですが、長く続けてもらうファンを増やすためにも、競馬場へ来てもらうための努力は主催者に続けていってほしいですね。活気があって楽しい場所には自然と人が集まります。競馬場がそういう場所になることで、一部のマニアックなファンだけではなく、多くの人が競馬に注目するようにもなると思うんです。
-最後にJBIS-Searchについての感想をお聞かせください。
河村:まず第一に、日本軽種馬協会が運営しているサイトということで、情報が信頼できるというのが我々にとっては何にも増して助かります。あとは、馬ごとにマニアックな統計を出しているのが面白いですね。例えば、斤量が何キロの時は連対率が何%だとか、この馬は何月の成績がいいとか、枠順は何番に入った時に勝っているなど、専門紙でもそこまでやらないだろうという統計が出ているのには驚きました。ある程度出走回数の多い馬じゃないと統計になりませんが、これは一般のファンの方も馬券を検討する際に活用できるのではないでしょうか。

河村さん、ありがとうございました。これからも楽しい読み物をたくさん書いて、競馬を盛り上げていってください。