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馬産地ニュース

2017年06月16日 静内軽種馬生産振興会が講習講話会

   6月15日夜、静内軽種馬生産振興会(田中裕之会長)は、新ひだか町静内にある静内エクリプスホテル2階エクリプスホールにおいて、講習講話会を開催した。

   講習講話会には静内軽種馬生産振興会青年部も協力。会場には日高各地の牧場関係者やJBBA生産育成技術者研修第39期生など約200人が集まった。

   当日はJRA日本中央競馬会から2名の講師を招いて講演。JRA馬事公苑普及課の工藤将孝氏が「馬と良好な関係の構築〜誰でも簡単に馬のリーダーになれる!〜」をテーマに、JRA馬事部生産育成対策室の上野儀治室長が「わかりやすい馬の跛行の見方」をテーマにした。

   講習講話会の開催に先立ち主催者を代表して田中裕之会長は「本日は悪天候にもかかわらず、当振興会主催による講習講話会にご出席いただき誠にありがとうございます。出産、種付けも終盤に入り、次は牧草収穫、せりと忙しい毎日が続きます。今日は最初に昨年12月の講習講話会に引き続いて、工藤先生に馬と人の信頼関係についてお話していただきます。そして馬事部生産対策室の室長で獣医師でもある上野先生には跛行についてお話していただきます。どうか、今日、ここにこられた皆様、この講演を聴いてG1ホースをつくりだそうではありませんか。ボーイズビーアンビシャス、少年よ、大志を抱け、これは北海道大学のクラーク博士の言葉ですが、さらに続きがありまして、ライクディスオールドマン、この老人のように、とあります。あの時代はボーイズのほうが学問をする人が多かったのだと思いますが、今日ここにはたくさんの女性の方もいらしています。これからはボーイズアンドガールズビーアンビシャス、ライクディスオールドマン、になると思います。それでは最後まで講演を聴いて勉強して楽しんでください」とあいさつした。

   最初の講師、工藤さんは京都府出身。小学3年から乗馬を始め、1997年JRAに入会後、日高育成牧場、馬事公苑で演技調教を担当後、2000年にはフランス、ドイツ、オーストリアなどで世界最高峰の演技調教技術を習得。馬具をつけないで馬とコミュニケーションをとって演技を行う「フリーダムホースショー」の第一人者として活躍している。2009年には天皇皇后両陛下の前で騎乗供覧演技を披露。2013年から日高育成牧場にて勤務し、JRA育成馬の調教に携わり、今年春から馬事公苑で引退競走馬のリトレーニングを担当している。

   講演のなかで工藤氏は、調教の本質、タイチェーンを用いた馬の繋ぎ方や接し方、うなじへの働きかけ、馴化から鈍化へ、Join-Upの手法とその効果をレクチャー。スライドや動画、馬具、人の動きを馬に例えてわかりやすく説明した。

   2人目の講師、上野室長は、福島県出身。北海道大学獣医学部卒業後にJRAに入会。美浦トレーニングセンター、栗東トレーニングセンターで競走馬診療の技術を磨き、JRA本部の獣医課長、美浦トレーニングセンター診療所長などを歴任し、昨年は日高育成牧場で副場長を務め、今年春から馬事部生産対策室の室長として活躍している。

   上野室長は「前肢の跛行は頭の上下動、後肢の跛行はお尻の上下動に注目すること」と説明。跛行診断の流れや検査の手順、歩様検査の注目ポイント、触診の方法などを解説し、最後は実際に跛行している馬の動画を見せて、どの肢が跛行しているかクイズ形式で出席者に答えさせた。