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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)[指定] ハンデ
  • 芝1600M
  • 天候:曇
  • 芝:稍重

ロジチャリス

戦歴 16戦6勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 久米田正明
調教師 国枝栄 騎手 内田博幸

取材ノート

 今年のダービー卿ChT(G3)は、馬体重560sという大型馬のロジチャリスが勝利。4度目の挑戦で重賞初制覇を成し遂げた。

 「ファンの皆さんやマスコミの皆さんからも言われているように、牧場にいた頃から馬体だけで無く、顔も大きな馬でした(笑)」と笑顔を見せるのは、厩舎長時代に育成を手がけてきた林宏樹調教主任。他の育成馬と比較した際でも一際大きな馬体をしていたとロジチャリスではあったが、大型馬ならではの重苦しさはなく、調教ではこの馬体とは思えないほどの素軽さを見せていたとも話す。

 調教も順調に進み、2歳6月のメイクデビュー東京でデビュー。2戦目の2歳未勝利戦で初勝利を掴み、芙蓉S、アイビーSといったオープンでも好走を見せていく。3歳となってからはラジオNIKKEI賞(G3)で4着と能力の片鱗を見せ、4歳の春には春興Sを勝ってオープン入り。続くメイSも勝利してオープン初勝利を掴む。

 「エプソムC(G3)の後、札幌記念(G2)の前後の期間をこちらで管理させてもらうことになりました。古馬となり、更に馬体もしっかりとしていたからか、なかなか馬体重が絞りきれず、他の馬の倍の時間は馬の背中に乗っていたほどです。でも動きは良かったですね。さすがオープン馬と言えるような背中がありました」

 ただ、この頃から気になっていたのが、ゲート練習における反応の悪さだった。札幌記念(G2)でも飛び上がるようにゲートを出た結果、好位を取れずに15着に惨敗していた。

 「牧場でもふわっと出るような面がありました。国枝厩舎に戻ってからも宮田助手がゲート練習を念入りに行ってくれましたし、それが今回のレースにおけるスタートの良さにも現れたと思っています」

 このダービー卿ChT(G3)で、まさにロケットスタートを決めたロジチャリスは、難なく2番手でレースを進めて行く。直線では馬場の真ん中に進路を取ると、一気に先頭に立つ。そこからセーフティリードを保ちながらゴール。稍重の馬場、そしてゴール前の急坂も全く苦にしない走りは、まさに重戦車が駆け抜けたと言っていい圧巻の勝利だった。

 「宮田助手だけでなく厩舎スタッフの皆さんや、何よりも国枝先生に大事に使ってもらえたからこそ、この重賞制覇に繋がったと思います。飛びも大きく、折り合いが付くので、広いコースでもいい競馬を見せてくれると思います」

 ロジチャリスの次走は安田記念(G1)を予定。過去10年で550sを超える馬体重での優勝馬はいないものの、今年、ロジチャリスが新たな歴史を切り開くのかもしれない。