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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)(指定) 別定
  • ダ1900M
  • 天候:晴
  • 芝:良

グレイトパール

戦歴 8戦6勝 生産者 (有)千代田牧場 馬主 H.H.シェイク・ファハド
調教師 中内田充正 騎手 川田将雅

取材ノート

 ダートの強豪集う「第24回平安ステークス(G3)」が5月20日、京都競馬場で行われ、重賞初挑戦ながら1番人気に支持されたグレイトパール(牡4歳、栗東・中内田充正厩舎)が向こう正面からのロングスパートで2着以下に4馬身差をつけて圧勝。1900m1分55秒7の好時計で、昨年秋からの連勝を「5」と伸ばした。

 グレイトパールの生まれ故郷は新ひだか町の千代田牧場。1945年創業で、その歴史の中でイチフジイサミ(天皇賞(春))ニッポーテイオー(天皇賞(秋)(G1)、安田記念(G1)、マイルチャンピオンシップ(G1))やタレンティドガール(エリザベス女王杯(G1))スマイルトゥモロー(オークス(G1))ピースオブワールド(阪神ジュベナイルフィリーズ(G1))ホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイル(G1))ダノンプラチナ(朝日杯フューチュリティステークス(G1))のG1勝ち馬を送り出してきた。

 また、2007年には馬インフルエンザのために開催中止となった期間をまたぎ6月16日から10月6日まで16週連続でJRA勝利を記録したこともある。その間、98頭を出走させて、延べ225走で29勝。生産と育成と休養がぴったりと歯車があっているからこその快挙で、正確な記録は残っていないが、近年の、日高管内の牧場では唯一無二の記録と思われる。

 グレイトパールは、父キングカメハメハ、母フォーチュンワード(その父デヒア)。曾祖母には同牧場が生産、育成したビクトリアクラウンがいる血統だ。

 レースを見届けた千代田牧場の飯田正剛社長は「ここまで4連勝で来て、初めての重賞挑戦でしたのでスタート直後はペースの違いに戸惑ったような印象を受けましたが、すぐに対応してくれました。行き脚がついてからは安心して見ることができました」とレースを振り返った。

 この日の馬体重は538キロ。「母親も馬格に恵まれた馬ですし、この馬も産まれたときから脚が長くて、大きな馬でした。馬の出来には自信がありましたので、セレクトセールの当歳セッションに上場しました」。そして、世界的な大オーナーでもあるファハド・アルターニ殿下の代理人デヴィッド・レッドヴァース氏の目に留まって3,150万円(税込)で落札されている。これは、同セール当歳セッションで同氏が購入した馬の中では最高価格となり、アルターニ殿下の所有馬としては日本での初重賞勝ちとなった。

 母フォーチュンワードはJRA3勝馬。2歳夏の新馬戦に勝ち、ダリア賞2着をはさんで芙蓉Sに優勝。牝馬ながらに朝日杯フューチュリティS(Jpn1)にも挑戦している。「この年はエイムアットビップ(ファンタジーS (Jpn3)2着、阪神ジュベナイルフィリーズ(Jpn1)3着)ルルパンブルー(フェアリーS(Jpn3)優勝)ベストオブミー(フィリーズレビュー(Jpn2)2着)などもおりましたので、使い分けの意味もあって牡馬のG1競走に挑戦させました」。思えば、フォーチュンワードの祖母ビクトリアクラウンもエリザベス女王杯に勝ったのちは牡馬相手の重賞に挑戦し続け、有馬記念にも2度出走している。

 「1970年代に導入したワールドハヤブサは、ニッポーテイオーやタレンティドガール、ホエールキャプチャなど多くの活躍馬をもたらしてくれました。ビクトリアクラウンがエリザベス女王杯に勝ったのは1982年です。それから現在に至るまでコンスタントに活躍馬を出し続けてくれているファミリーです。千代田牧場では海外からも優秀な繁殖牝馬を多く導入していますが、この血統からも重賞勝ち馬を送り続けていることは誇らしいと思っています」と話し「グレイトパールは、まだ大きな体を十分に使いこなせていないような印象を受けますが、それでいてあの強さ。来年は、もっと強くなると思います」と期待に胸を膨らませている。