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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 別定
  • 芝1200M
  • 天候:晴
  • 芝:良

エポワス

戦歴 29戦7勝 生産者 社台ファーム 馬主 多田信尊
調教師 藤沢和雄 騎手 C.ルメール

取材ノート

 快挙と言っていいだろう。13頭立てで行われたキーンランドカップ(G3)。13頭中の12番人気、しかも、9歳という年齢はメンバー中最高齢であったエポワスだが、最後の直線でメンバー中最速の上がり34.4の末脚を使うと、前を行くソルヴェイグをクビ差交わして勝利。デビューして29戦目、6度目の重賞挑戦で、ついに重賞ウイナーの仲間入りを果たした。

 「前走(UHB賞)は環境の変化に馬自身が気を遣ったことが敗因、と藤沢師に聞いていました。それでも、調教で騎乗したクリストフ・ルメール騎手も感触が良かったと話していたので、動ける態勢にはあると思っていましたが、それにしても素晴らしい末脚でしたね」と驚きの表情を浮かべるのは社台ファームの東礼治郎調教主任。社台ファームにおいて、数々の牡馬の調教を見守ってきた東調教主任にとっても、この勝利は格別な思いがあった。

 「エポワスは2010年の千葉サラブレッドセールの取引馬(購買価格は2,310万円(税込))となります。牧場で調教が行われてから、長い期間に渡って厩舎スタッフ皆さんにもお世話になっており、この中間も臨機応変に対応してくださった陣営のご尽力が、最高の結果に結びついたのだと思います」

 1番人気に支持されたUHB賞だったが、直線で伸びきれず7着に敗れたエポワス。しかし、そこから僅か2週間で減っていた馬体重を20s戻し、しかも、あの末脚を引き出せる程の状態に戻したのは、さすが腕利きの揃う藤沢和雄厩舎のスタッフと言えるだろう。この勝利が後押しとなる形で、藤沢和雄厩舎は今年の札幌開催のリーディング(7勝)を獲得している。

 「普段から何かと気にかけてくださっている多田オーナーの重賞制覇に携われたこともまた、感慨深い勝利になりました」と東調教主任。陣営からは10歳を迎える来年も、現役を続行することが発表されたエポワス。レースの後は放牧に出され、年内は阪神C(G2)の出走を目指すこととなる。勿論、得意とする洋芝を求めて、JRA北海道シリーズ参戦は十分に考えられる。来年もまた、北海道の競馬ファンの前で年齢を感じさせない走りを見せて欲しい。