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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 別定
  • 芝1200M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ファインニードル

戦歴 22戦6勝 生産者 ダーレー・ジャパン・ファーム(有) 馬主 H.H.シェイク・モハメド
調教師 高橋義忠 騎手 M.デムーロ

取材ノート

 9月10日、阪神競馬場で行われた第31回産経賞セントウルステークス(G2)は好位を追走した1番人気のファインニードルが直線でタイミング良く抜け出すと後続の追撃を振りきり重賞初制覇。10月に行われるスプリンターズステークス(G1)への優先出走権を手にした。

 ファインニードルは、アラブ首長国連邦の首相で副大統領、ドバイの首長であるシェイク・モハメドをオーナーとし、世界中で競走馬の生産、育成および種牡馬の繋養を行っているダーレー・ジャパン・ファーム(北海道日高町)の生産馬。父は2007年の年度代表馬アドマイヤムーンで、母は2005年クロエ賞(G3)、セルジオクマニ賞(G3)の優勝馬ニードルクラフトという血統だ

 待望の重賞タイトルを手にして繁殖マネージャー福原博さんは「最近のレースでは安定したタイムで走っていましたので良い所まで行くのではと期待を寄せていましたが、最後の直線のあの狭い所から抜け出してかなり力がある所を見せてくれました。ジョッキーも上手く乗ってくれましたので完勝できたのでしょう。嬉しいですね!強く逞しくなったと思います。」育成マネージャー三宅公彦さんも「勝ち方が危なげなかったですし、力をつけていると実感しました。今後のレースにも期待が持てますね。」と愛馬の成長に目を細めた。

 ファインニードルの当歳の頃を担当していた同ファーム富川ヤードの責任者小岩安希さんに当時の思い出を聞くと「他の当歳より一回り小さくてスレンダーでした。その年はアドマイヤムーン産駒が多く、今準オープン級で頑張っているドーヴァーも同じ放牧地にいたのですが、みんなやんちゃに騒ぐタイプでした。そんな騒然とした中でファインニードルだけは一緒に騒いだりせずマイペースでした。離乳の時も平然としていたのでもしかしたら精神的に強かったのかも知れませんね。」懐かしそうに振り返るエピソードは尽きない。「華奢だったあの仔が順調に大きく逞しくなって、活躍する姿を見る事が出来て本当に嬉しいです。まるで自分の息子を応援しているような気持ちですよ。」愛情に満ちた言葉からどれだけ真剣に向き合って来たのかが伝わってくるようだ。

 生まれた年の暮れ11月くらいから当歳は育成マネージャー三宅さんのもとに移動する。「本馬が育成厩舎に来た頃は良い意味で目立たない小柄な馬でしたが、父に似てまとまった馬体の綺麗な馬でした。それが1歳の夏の終わりくらいからグッと体高が伸びて来て幅も出てきました。一気に成長が見られたので現場スタッフも、もしかしたら成績をあげる馬になるかも知れないと言う印象があったみたいです。」この頃から今の片鱗を感じさせていたようだ。

 母ニードルクラフトは今年ディープブリランテを受胎し来年の出産に向けて穏やかな時間を過ごしている。「母は配合種牡馬の馬体や距離適性を受け継ぐ産駒を出す傾向がありますので、来年も楽しみですね。」そう話す福原さん。今年の当歳は全兄弟となる父アドマイヤムーンの牝でバランスの良い馬なので兄に続いてくれるのではと期待が高まる。1歳ダイワメジャーの牝も小ぶりながらガシッとした馬体で、馴致も順調に進んでいるそうで成長が楽しみだ。また今年2歳のアルキメデス(父アドマイヤムーン)の弟にあたる父ディープインパクトのデビューが待ち遠しいとスタッフが口をそろえるなど生産馬の層が厚い。

 「私達はこれからも多くの活躍馬を送り出せるよう強い馬作りに励んで行きます。ファインニードルにはアドマイヤムーンの後継種牡馬になれるように頑張ってもらいたいですね。これからも応援よろしくお願いいたします。」スプリント界に名乗りをあげた若きプリンスの活躍から目が離せない。