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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳 (国際)(指定) 馬齢
  • 芝2200M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ミッキースワロー

戦歴 6戦3勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 野田みづき
調教師 菊沢隆徳 騎手 横山典弘

取材ノート

 上がり馬では終わらせない、圧巻の末脚だった。朝日杯セントライト記念(G2)に出走したミッキースワローはまだ1000万下条件ながらも、この朝日杯セントライト記念(G2)では春のクラシック出走馬、そしてオープン勝ち馬を押さえて2番人気の支持を集める。

 過去5走中、4走でメンバー中上がり最速を記録した末脚は、敗れた前走のいわき特別でも遺憾なく発揮されており、道中は一時、最後方に置かれながらも、福島競馬場の短い直線コースで勝ち馬をクビ+アタマ差の3着まで追い詰めていた。

 こうしたレースで見せてきた能力の片鱗が、ミッキースワローの単勝2番人気という支持となって現れたのかもしれない。この朝日杯セントライト記念(G2)で1番人気に推されていたのは、今年の皐月賞馬となったアルアイン。しかし最後の直線、先頭に踊り出たアルアインを並ぶ間も無く交わし去ったのはミッキースワローだった。

 「直線で先頭に踊り出た時には、一緒に見ていた厩舎スタッフと共に叫んでいました。想像以上に強くなっているなと思いましたし、正直なところ、育成を始めた頃はこれほどの活躍をするとは想像していませんでした」と話すのは、ノーザンファーム空港の佐々木淳吏厩舎長。佐々木厩舎長のR厩舎では、この朝日杯セントライト記念(G2)にサトノクロニクルも出走しており、ワンツーフィニッシュとまでは行かなかったものの、ミッキースワローと2頭揃って、菊花賞(G1)の優先出走権を手にしたこととなった。

 「厩舎に来たばかりの頃は体質が弱く、じっくりと調教をやっていこうと思いました。2歳の夏を迎えてから身が入ってきたような印象があり、そこからは坂路を上がってもいい手応えが感じられるようになりました」

 デビューは3歳の2月となったが、そこで5着となったレース内容を見て佐々木厩舎長は、確実に勝ち上がれる馬になるとの手応えを掴む。その後、3歳未勝利、500万下のひめさゆり賞を勝利したミッキースワローは、初めての重賞レースとなる京都新聞杯(G2)に出走し、5着ながらも勝ち馬から0秒1差のレースを見せる。

 「レースを使っていく度に成長しているような印象を受けました。菊沢先生もどんどん良くなっていると話してくれていましたし、その成長力があったからこそ、重賞馬となることができたのだと思います」

 しかし、末脚が武器ながらもそれを上手く生かせないレースもあったのは事実。それは育成時から感じていた気むずかしさにもあったのかも知れません、と佐々木厩舎長は分析する。

 「普段から菊沢厩舎の皆さんが色々と気を使っていたそうですし、調整先であるノーザンファーム天栄のスタッフの管理もあったからこそ、心身共に成長することができたのだと思います。そしてレースではずっとインコースで我慢させてくれて、最高のタイミングで追い出してくれた横山典弘騎手の好騎乗もあってのことですし、ミッキースワローに携わった関係者の皆さんには感謝しかありません」

 菊花賞(G1)でも上位人気に支持されそうなミッキースワロー。レースが終わった後、競馬ファンは「上がり馬」ではなく、競馬界に現れたニューヒーローとの称号をミッキースワローに送っているのかもしれない。