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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 別定
  • 芝1600M
  • 天候:雨
  • 芝:不良

エアスピネル

戦歴 14戦4勝 生産者 社台ファーム 馬主 (株)ラッキーフィールド
調教師 笹田和秀 騎手 武豊

取材ノート

 この富士S(G3)でマイル重賞は3勝となったエアスピネル。その一方で距離が倍近い菊花賞(G1)では3着、皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)でも4着と、距離を問わない万能さを見せていた一方で、重賞では2着2回、3着3回と惜しいレースが続いていたのも事実だった。

 「いつも好走してくれるものの、本馬の能力からすると、最近は消化不良のレースが続いているようにも思えました。それだけに今回の勝利は、久しぶりにエキサイトしましたね」 と笑顔を見せるのは社台ファームの東礼治郎場長。不良馬場で行われた今年の富士S(G3)であるが、得意とする芝のマイルという条件だけでなく、この馬場も向いていたのではとレースを分析する。

 稍重となったデイリー杯2歳S(G2)で勝利をあげているエアスピネルであるが、これほど酷い馬場は初めてのレース。それでも1000mのラップは59秒8で通過すると、第4コーナーでは一気に馬群が凝縮していく。

 その馬群が直線で一気に弾ける。内埒いっぱいを進んでいったのが、前を行くレッドアンシェル。一方、エアスピネルは馬場の真ん中に進路を据え、そこから早めの抜け出しを図っていく。

 「武豊騎手が渋っていた馬場のいいところに進路を向けてくれたとはいえ、実力がないとこれほどまでのパフォーマンスは発揮できませんからね。本当に強い勝ち方でした」

 これまでは牧場での調整も挟みながら管理されてきたエアスピネルであるが、今年の春以降は常に厩舎での管理が行われている。

 「鞍上を含めて、厩舎一丸となって勝利を掴みにいく姿勢にも胸を打たれますし、だからこそ勝利という結果に繋がったと思います。関係者の皆さん、そしてオーナーにも感謝するだけです」

 次走はマイルChS(G1)を予定。マイル実績、京都コースでの適性の高さも含め、悲願のG1制覇にはまたとない条件で行われるレースとなる。

 「この秋に、エアスピネルがG1ホースとなってくれることを誰よりも期待しています」と最後に力強いエールを送ってくれた。