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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系2歳 (国際)(指定) 馬齢
  • 芝1800M
  • 天候:曇
  • 芝:良

ワグネリアン

戦歴 3戦3勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 金子真人ホールディングス(株)
調教師 友道康夫 騎手 福永祐一

取材ノート

 来年のクラシック候補誕生!を印象付けたレースだった。7頭立てで行われた東京スポーツ杯2歳S(G3)。単勝1.4倍という圧倒的な一番人気に支持されたワグネリアンは、直線で抜け出して後続との差を広げていくと、2着のルーカスに3馬身差を付ける快勝。デビューから無傷の3連勝で初重賞勝利を果たした。

 ワグネリアンの育成を手がけたのは、ノーザンファーム空港のA-1厩舎。大木誠司厩舎長は、入厩当初のワグネリアンの印象をこのように語る。

 「小柄ではありますが、ディープインパクト産駒としてはしっかりした馬に見えました。この辺は母系の遺伝が強く出ていたのかもしれません」

 ワグネリアンの祖母にその名を残すのが、シルクロードS(G3)で初重賞制覇をあげた後は、ダートの短距離重賞を沸かせたブロードアピール。芝、ダートの双方で桁違いのスピード能力とまとまりのある馬体は、孫のワグネリアンへと遺伝されていく。

 「体幹もしっかりとしており、走りにもブレはありませんでした。運動神経も良かったですし、何よりも真面目なところに好印象が持てました」

 調教も順調に進み、5月中頃には本州へと移動。7月16日のメイクデビュー中京でデビューを迎えていく。このメイクデビューでワグネリアンは2番人気の評価を集めていたが、その時、単勝1.7倍で1番人気に推されていたのが、同じディープインパクト産駒のヘンリーバローズ。しかも生産牧場はノーザンファームであり、育成先はワグネリアンと同じノーザンファーム空港だった。

 デビュー前から話題を集めていたヘンリーバローズであったが、そのヘンリーバローズをマークする形でレースを進めたワグネリアンは最後の直線でメンバー中上がり最速となる32秒6の末脚を使い、ハナ差交わしての勝利。負けたとはいえヘンリーバローズも32秒8の末脚を使っていただけに、改めてワグネリアンの能力の高さが裏付けされた衝撃のデビュー戦となった。

 「レース前のイメージとしては先行して押し切るような走りを想像していただけに、あの末脚には驚かされました。2戦目となる野路菊Sも快勝でしたし、この東京スポーツ杯2歳S(G3)でも、直線を向いた時に手応えに余裕があったときには勝ち負けのレースになるなと思いました」

 これで賞金面で来年のクラシック出走を確定させたワグネリアン。レースの後は来年の弥生賞(G2)からの始動が陣営から発表されたが、この調整期間の更なる成長を大木厩舎長は期待する。

 「まだ馬体も大きくなると思いますし、それに伴って中身も充実してくるはず。まずは無事に皐月賞(G1)、そして日本ダービー(G1)を迎えて欲しいという気持ちだけです」

 一昨年、A-1厩舎で育成された後、日本ダービー馬となったのがレイデオロ。育成厩舎の後輩であるワグネリアンもまた、その偉大な先輩の背中を確実に追っている。