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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 定量
  • 芝1600M
  • 天候:晴
  • 芝:稍重

ペルシアンナイト

戦歴 9戦4勝 生産者 追分ファーム 馬主 (株)G1レーシング
調教師 池江泰寿 騎手 M.デムーロ

取材ノート

 追分ファームリリーバレーにとって、また新たな歴史が刻まれた。

 2011年の6月27日、北海道安平町で開場した追分ファームリリーバレー。主に追分ファーム生産馬の騎乗育成を手がける中、数々の活躍馬を送り出してきたが、ついにこのマイルチャンピオンシップ(G1)で追分ファーム生産、追分ファームリリーバレー育成という「追分」ブランドのペルシアンナイトが優勝。3着にも同じバックボーンを持つサングレーザーが入り、牧場の総合力をこの大舞台で示してみせた。

 「吉田(正志)マネージャーからは『育成馬からG1を送りだそう』と言われてきましたが、ようやくそれを叶えられたことが嬉しいです。ようやく、今まで積み重ねてきたことが結果となって現れたと思います」とはペルシアンナイトの育成を手がけた平沼敏幸厩舎長。追分ファームの開場とほぼ時を合わせるように入社した平沼厩舎長にとっても、ペルシアンナイトが育成から手がけた初めてのG1勝ち馬となった。

 「芝の中距離で活躍を見せていたハービンジャーの産駒ながら、すらっとした馬体の印象だけでなく、スピードに乗るのが速い動きからも、母父であるサンデーサイレンスが出ているのではといった印象がありました。育成厩舎でも一二を争う程の能力を持った馬でしたし、クラシックも意識できるのではという期待も持っていました」

 

 アーリントンC(G3)を優勝して賞金面でのクラシック出走を確定させると、皐月賞(G1)では勝ったアルアインからクビ差の2着に入る。

 「皐月賞(G1)は勝ったと思っただけに、とても悔しいレースでした。ただ、周りの関係者からは『いつか大きなところが取れるはず』と声をかけてもらいました」

 日本ダービー(G1)の後、ペルシアンナイトはリリーバレーへと戻ってくる。すらっとした馬体は見た目には変わりが無かったが、その馬体からは想像出来ないほどのしっかりとした乗り味が感じられた。

 「同じ時期にはサングレーサーも隣の育成厩舎で調整されていたのですが、ペルシアンナイトと同様に、サングレーザーも日に日に良くなって行く姿を見て、直接対決する日が来たのなら強敵になりそうだなと思っていました」

 9月の上旬まで追分ファームリリーバレーで管理されていたペルシアンナイトは、吉澤ステーブルWESTで管理された後、池江泰寿厩舎へと入厩。秋初戦となる富士S(G3)こそ不良馬場に泣かされ5着に敗れたが、続くマイルチャンピオンシップ(G1)の馬場は稍重となったものの、大外枠からの出走を余儀無くされる。

 「馬場が悪化した富士S(G3)は仕方ないと思っていたのですが、マイルチャンピオンシップ(G1)でも大外に入ったときには、正直、どうかなと思いました。それでもレースも流れていましたし、何よりもジョッキーが最高の騎乗を見せてくれました」

 追分ファームにとって、初めてのG1勝ち馬となったのは母ニキーヤを持つゴールドアリュール。そして追分ファームリリーバレーにとって、初めてのG1育成馬となったのは、ニキーヤの孫となるペルシアンナイト。牧場の根幹牝系は時代を重ねながら、そこで働くスタッフたちに改めて喜びをもたらしてくれた。

 「ニキーヤの牝系は能力の高さが遺伝されるだけでなく、成長力にも秀でています。ペルシアンナイトもまだ3歳ですし、古馬になってからもこれまで以上に活躍してくれると思います」

 「ペルシアンナイトの休養中の管理も含めて、今後の馬作りに生かせる最高の経験になりました」とも話す平沼厩舎長。その言葉に今後の追分ファームリリーバレー育成馬の活躍がますます楽しみになってきた。