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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(特指) 別定
  • 芝1200M
  • 天候:曇
  • 芝:良

ネロ

戦歴 37戦8勝 生産者 (有)本桐牧場 馬主 西山茂行
調教師 森秀行 騎手 吉原寛人

取材ノート

 ジャパンカップ(G1)当日の京都開催最終レースとなって4年目。京都競馬場芝1200mで行われる「第62回京阪杯(G3)」は吉原寛人騎手(金沢)に乗り替わった9番人気ネロが積極的な逃げ戦法から最後まで先頭を守り抜いて優勝。同レース2連覇は芝2000mで行われていた時代のノトダイバー(1981、82年)以来2頭目。騎乗した吉原寛人騎手は地方競馬通算2000勝を超える名騎手。その吉原騎手にとってもJRA重賞勝利は延べ9頭目の挑戦で初勝利となった。管理した森秀行調教師にとっては昨年の京阪杯(G3)(ネロ)以来、通算44勝目のJRA重賞となった。

 ネロを生産したのは新ひだか町の本桐牧場。大正8年(1919年)創業という日本国内でも有数の歴史を持つ牧場で、“幻の馬”といわれた不敗の2冠トキノミノルや天皇賞馬ヤマニンモアー、メジロタイヨウほか名牝オーハヤブサなどを生産。また、早くから種牡馬事業も展開し、名種牡馬チャイナロックで当時の最多種付記録を達成したほか天皇賞・秋優勝馬メジロティターンやダービー馬ウィナーズサークル、“黄金の馬”といわれたハギノカムイオーなどを繋養してきた。

 現在は生産、中期育成、後期育成などを手掛ける一方で、功労馬も繋養する総合牧場として年間20頭前後を生産している。

 レースを牧場テレビで観戦していたという長井恵社長は「ネロにとってほとんど経験のないダートで行われたJBCスプリント(Jpn1)で差のない競馬をしてくれたので選択肢が広がったと思っていました。昨年、このレースを勝ってからスランプのようなレースが続いていましたので、58キロを背負ってのこの勝利は本当に嬉しいです。直線なかばでは交わされたようにも見えましたが、そこから本当によく頑張ってくれました」と言葉を弾ませた。

 

 牧場時代の思い出は「お母さん(ニシノタカラヅカ)が激しい馬でしたので、そちらの印象ばかりが強いのですが、スタッフの印象は母ほどではないにしろ、やはり気の強い馬だったそうです」と話し「2桁着順が続いていたときは(勝ったときは)重馬場だったから、とか早熟と慰めの言葉をいただいたこともありますが、今回、良馬場でのあの頑張りには勇気づけられる思いでした。ここまで強くなってくれたことに感無量です。今は、馬を褒めてあげたい」と目を細めている。

 「これからは、とにかく無事にという思いです。ケガすることなく、競走生活をまっとうできるように頑張ってほしい」とエールが送られている。