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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系2歳 (国際)牝(指定) 馬齢
  • 芝1600M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ラッキーライラック

戦歴 3戦3勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 松永幹夫 騎手 石橋脩

取材ノート

 今年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制したのは、ここまでアルテミスS(G3)勝ちを含む、2戦2勝で臨んでいたラッキーライラック。2着にも同じノーザンファーム生産馬であるリリーノーブルが入ったが、実はこの2頭は共にノーザンファーム空港のC-3厩舎で育成を手がけられた馬だった。

 「G1レースで育成馬2頭がワンツーフィニッシュとは、できすぎのような気がしています。この結果に厩舎スタッフも大興奮していました」と笑顔をほころばせるのは、2頭を送り出した伊藤賢厩舎長。春先になってから一気に良化したラッキーライラックとは対照的に、リリーノーブルは早い時期から完成度の高さと、安定感が目立っていたとも話す。

 「リリーノーブルは500sに迫るような大型馬ではありますが、競馬ではスピード能力の高さも示してくれました。2着にこそ敗れましたが、重賞で勝ち負けのできる馬であることを証明してくれましたし、今後が本当に楽しみです」

 メンバー中最速タイの末脚(上がり3ハロン33秒7)を使い、そのリリーノーブルより3/4馬身先着したのがラッキーライラック。レースは自宅で見ていたという伊藤厩舎長が「道中も折り合っていましたし、最後の直線でもしっかりと伸びてくれました」と唸った程に、まさに理想的なレースだったという。

 6枠11番からの出走となったラッキーライラックはスムーズなスタートを切ると、ポジション争いにも巻き込まれることなく中団をキープ。最後の直線では外に進路を取ると、先に抜け出したリリーノーブルを鮮やかに交わしていく。そのレースぶりは実に大人びていたが、伊藤厩舎長、そして管理をする松永幹夫調教師もレース後には「まだ未完成」との言葉を口にした。

 「アルテミスS(G3)の際にも思ったことですが、パドックでのシルエットなどからしても、まだまだ幼さが見受けられます。だからこそ、完成した暁にはどれだけの馬になってくれるのだろうかと期待が膨らみます」

 「育成を手がけたこの世代は、ラッキーライラックやリリーノーブルだけでなく、他にも楽しみな馬が揃っていました」と伊藤厩舎長は話す。

 「来年のクラシックに何頭ゲート入りさせられるだろうか、と思っていた程に、能力の高い馬が揃っていたと思います。勿論、ラッキーライラックは2歳チャンピオンとして同世代全ての牝馬を迎え撃つ立場となりますが、成長力だけでなく、牧場にいた頃から距離が伸びても大丈夫と思っていただけに、クラシック戦線でも主役を務めてくれると思っています」

 勿論、その時ライバルとなっていくのは、差の無いレースをしたリリーノーブルであり、そして、これから権利を取っていくであろう、同じC-3厩舎の育成馬たち。ひょっとしたら来年の桜花賞(G1)やオークス(G1)でもC-3厩舎育成馬のワンツーフィニッシュ、いや、上位独占すらあり得るのかも知れない。