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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)(指定) 定量
  • 芝3200M
  • 天候:晴
  • 芝:良

レインボーライン

戦歴 22戦5勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 三田昌宏
調教師 浅見秀一 騎手 岩田康誠

取材ノート

 10度目の挑戦で掴んだG1制覇。それはレース後のレインボーラインの姿を見た関係者にとって、万感の喜びとはならなかったかもしれない。それでも、マイルからその倍となる3200mの距離まで、レインボーラインは常に高い能力を発揮し続け、そして、最高のタイトルを掴んだことは、高く評価されるべきだろう。

 「レースはTVで見ていましたが、パドックを周回する姿も落ち着いていましたし、馬体重はマイナス2sながらも馬体に幅が出て、競走馬として完成されたようなイメージもありました」と話すのは、育成を手がけたノーザンファーム空港の大木誠司厩舎長。昨年の天皇賞(春)(G1)では気むずかしさも出たのか、ゲートが開くと最後方の位置取りとなったものの、今回は中団からやや後方の位置取りでレースを進めて行く。

 「頭が上がり気味の走りこそしていましたが、力みは感じられませんでした。ただ、3コーナーを過ぎて流れが速くなった時に、置いて行かれるような感じになったので、大丈夫かな?とも思いました」

 しかし、結果的にそこで動かなかったことが、最後の爆発的な末脚へと繋がっていく。最後の直線、馬群の中に進路を取ったレインボーラインは、そこから僅かな隙間を縫うようにポジションを上げていく。その姿を見た大木厩舎長は、「入着はあり得る」と思ったというが、レインボーラインはその勢いのままに、先に抜け出したシュヴァルグランも交わしさっていく。

 「ゴールの瞬間はやった!と思いました。その後、牧場のスタッフから続々と電話やラインが届きましたが、その対応に追われていたとき、『脚は大丈夫?』との連絡があり、TVを見てみると岩田騎手が下馬をしていて、大変なことになったと思いました」

 連絡をしてきた中には、競馬場まで応援に行っていた厩舎スタッフの姿もあった。そのスタッフは大木厩舎長へ逐一連絡を入れてきたが、その中に「馬房には歩いて帰ってきたので、そこまで心配は無さそうです」との知らせを聞いて、喜びよりもホッとしたという。

 「能力を出し切ってくれただけでなく、気持ちの強さもあったからこそ、ゴールまで頑張って走ってくれたのだと思います。頭の下がる思いですし、感謝しかありません」

 現在は怪我をした右前肢跛行の経過観察を行っているレインボーライン。今後の予定はその結果次第で決まるというが、「もし、牧場に戻ってきて休養に入るのなら、これまでの疲れや怪我の痛みをねぎらってあげたいですし、改めて『ありがとう』とも伝えたいですね」

 まだ5歳。しかも完成期に向かっているレインボーラインだけに、復帰の暁には、更に強くなった姿をファンだけでなく、大木厩舎長の前でも示してもらいたい。