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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)(指定) 別定
  • 芝1400M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ムーンクエイク

戦歴 12戦6勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (有)キャロットファーム
調教師 藤沢和雄 騎手 C.ルメール

取材ノート

 今年、アドマイヤムーン産駒の活躍が目覚ましい。ブラックムーンが京都金杯(G3)を制すると、ファインニードルがシルクロードS(G3)に続いて、高松宮記念(G1)も制覇。そしてムーンクエイクが京王杯SC(G2)をレコードで制した。

 現時点で重賞勝利数は4勝となったが、これは2017年の5勝を上回るハイペース。既に重賞勝ちを収めているこの3頭には、更なる重賞タイトルの上積みが図れそうなだけでなく、新しい重賞ウイナーの誕生も充分にあり得そうだ。

 ちなみにファインニードルとムーンクエイクは共に、2013年に誕生した5歳世代。この世代には、昨年の高松宮記念(G1)を制したセイウンコウセイも含まれており、まさにアドマイヤムーンの「黄金世代」と言える。

 「アドマイヤムーンの産駒を手がけるのは初めてでしたが、先入観を持たずに、馬と向き合いながら調教を続けてきました」と話すのは、ノーザンファーム空港の樋口政春厩舎長。母リッチダンサーは半姉のバウンスシャッセがフラワーC(G3)、中山牝馬S(G3)、愛知杯(G3)と重賞で3勝をあげる活躍を見せるなど、優秀な産駒成績だけでなく仔出しの良さにも定評があるが、ムーンクエイクもまた、馬っぷりの良さが目立っていたという。

 「体型からすると、マイラーぽいのかなといった印象がありました。調教を始めた頃は体力が有り余っているのか、とにかく元気でしたね」

 乗り馴らしの際にも幾度となく立ち上がり、乗っていた騎乗スタッフを落とそうとしたというムーンクエイクであったが、それでも当時はそこまで気性の悪さは見せなかったという。

 「ただ、早い時期にセン馬にするとの判断ができたことが、その後の活躍に繋がっていると思います。色々と難しい面もあったかと思うだけに、藤沢厩舎の皆さん、そして、ノーザンファームしがらきのスタッフには感謝しかありません」

 レースは騎乗スタッフと共に厩舎の休憩所で見ていたという樋口厩舎長。ゴール前の混戦からムーンクエイクが抜け出してくると、休憩所の中は歓声に包まれたという。

 「速い流れだとは思っていましたが、レコードタイムだと知ったのはその後でした。育成時から、いずれは大きなところにもと思っていた馬でもありますし、このまま一気にG1制覇を成し遂げてくれないかとも期待しています」

 樋口厩舎長にこうして話を聞くのは、育成馬でもあるフェイムゲームのダイヤモンドS(G3)以来。そのフェイムゲームもまたセン馬の活躍馬となる。

 「そう思うとセン馬が多いですね(笑)。それでもフェイムゲームも長きに渡って活躍をしてくれていますし、ムーンクエイクも同じように年齢を重ねても、重賞を沸かせるような馬になってもらいたいと思います」

 セン馬による京王杯SC(G2)勝利は、レース史上初の快挙。セン馬の安田記念(G1)勝利となると、00年のフェアリーキングプローン、06年のブリッシュラックの2頭がいるが、日本産馬の優勝馬はいない。今年、日本で誕生したセン馬の優勝馬となるだけでなく、アドマイヤムーン産駒としても、初めてのマイルG1馬となるという、2つの快挙を成し遂げるのかもしれない。