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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳 (国際)牝(指定) 定量
  • 芝2400M
  • 天候:晴
  • 芝:良

アーモンドアイ

戦歴 5戦4勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 有限会社シルク
調教師 国枝栄 騎手 C.ルメール

取材ノート

 桜花賞(G1)で見せた圧巻のパフォーマンス。レースの後、多くのファンはアーモンドアイに、史上5頭目となる三冠牝馬誕生の夢を抱いたに違いない。それは、桜花賞(G1)の勝利を競馬場で見届けた、ノーザンファーム早来の岡真治厩舎長も一緒だった。

 「無事に行けばオークス(G1)でもいい結果を残してくれると信じていました。その一方で桜花賞(G1)の時よりも注目度が高くなっていただけに、自分までもがプレッシャーを感じるようになっていました」

 しかし、岡厩舎長が感じていたプレッシャーを初めとする様々な思いは、レース後には「喜び」だけで塗り替えられていくこととなる。

 後方からレースを進めた桜花賞(G1)とは違い、好スタートを決めたアーモンドアイは好位でレースを運んでいく。

 「パドックの様子からは桜花賞(G1)の時よりも、気持ちが入っているように見受けられました。ルメール騎手からは、今回はポジションを上げてレースをさせるとのコメントが出ていたので、位置取りを見た時にはその通りになったなとの思いがありました」

 1コーナー過ぎでは行きたがるような素振りこそ見せたものの、その後は折り合いの不安も無く、最後の直線を迎えた時にも脚色に陰りは見られなかった。

 「直線を向いた時に大丈夫だと思いました。ルメール騎手が馬に合わせてアクションをしているだけで加速をしていましたし、ムチを入れたのなら、まだ伸びたのではないかとも思いました」

 スプリントで圧倒的な活躍を残していたロードカナロア産駒ということで、戦前は距離不安もささやかれていたアーモンドアイ。そのスタミナ面を手助けしてくれたのは、岡厩舎長も牧場でその背中に跨がったエリザベス女王杯馬のフサイチパンドラだったとも言える。

 「父からはスピード、母からはスタミナと双方の良さが遺伝されたのがアーモンドアイだと思います。フサイチパンドラの仔はこれまで目立った活躍を残してはいなかったのですが、いつかはこの仔から母の名前を高めるような馬を送り出したいと思っていました。この勝利で更に牝系の評価が高まっただけでなく、ゆくゆくはアーモンドアイも、高い評価で繁殖牝馬として迎え入れられるようになっていくのも嬉しいことでした」

 この結果を見て、岡厩舎長はアーモンドアイの牝馬三冠制覇を確信するようになっている。桜花賞(G1)のように後方からレースをした場合、直線の長い東京コースは、末脚さえ発揮できれば勝ち切ることができたかもしれないが、京都競馬場の内回りコースで行われる秋華賞(G1)では、先に抜け出した馬を交わしきれない可能性もあったからだ。

 「秋華賞(G1)でもオークス(G1)のような競馬ができたのなら大丈夫だと思います。それだけに、この調整期間も無事に成長を遂げてくれて、来たるべきレースを迎えて欲しいとの気持ちだけです」

 日本ダービー(G1)の翌週からはメイクデビューも始まっており、岡厩舎を巣立った馬も、続々とデビューを予定している。

 「今年の2歳馬も楽しみな馬が多いですし、スタッフもアーモンドアイの活躍を受けて更に志気が高まっています。2歳世代からもこの活躍に続く馬を送り出したいです」

 その言葉を立証するかのように、6月3日に行われたメイクデビュー東京では、断然の一番人気に支持されたアカネサス(牝2、浅見)が見事勝利。この年の育成馬では第一号の勝ち名乗りをあげている。

 今年の秋、岡厩舎長からは三度、アーモンドアイに対する「喜び」の声を聞くことになるのかもしれない。その頃には岡厩舎を巣立った2歳世代や、その他の育成馬たちも、未来の「喜び」へと繋がるような活躍を見せていてくれそうだ。