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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)[指定] ハンデ
  • 芝2500M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ウインテンダネス

戦歴 29戦6勝 生産者 (有)アサヒ牧場 馬主 (株)ウイン
調教師 杉山晴紀 騎手 内田博幸

取材ノート

 5月27日、東京競馬場で行われた目黒記念(G2)は、先団の後ろでレースを進めた9番人気のウインテンダネスがゴール寸前で馬群を抜け出し激しい追い比べを制して前走の緑風Sに続く連勝、自身、初の重賞勝利をおさめると同時に父カンパニーにとっても産駒のJRA重賞初制覇となった。

 勝ったウインテンダネスは新冠町にあるアサヒ牧場の生産馬で父カンパニー、母モエレメルシー、その父マジックマイルズという血統。祖母のブライトサンディーは1995年エリザベス女王杯(G1)2着、1996年函館記念(G3)1着という成績を残している。

 アサヒ牧場の代表取締役、長浜大介さんは家族総出でレースをテレビ観戦していたそうだ。「前走で逃げきって好タイムの勝利から中一週のレースでしたので、馬に疲れが残っているのではと思いましたがパドックの様子をみると元気でしたし馬体重も変わっていなかったので心配はしていませんでした。でも前走のように逃げて勝てるようなレースではないのでなんとか控えてくれたらと思っていました。レースは好スタートを決めて道中は中団辺りで進み、内田騎手が手綱を引いて控える展開でしたので安心して見ていられましたね。あとはなんとか5着以内に入ってくれたら良いなという思いでした。最後の直線では内側に突っ込んで上手く抜け出してくれて良かった。ゴールしたのを見て「あれっ?勝った・・勝った!勝った!!」と家族全員で大騒ぎでした。」

 昭和58年に大介さんの祖父、長浜茂夫さんが開場したアサヒ牧場は2代目徳行さんから3代目の大介さんへと受け継ぎ、念願だった重賞勝ち馬を輩出するという夢が叶った瞬間だった。

 強くて丈夫、よく走って勝てる馬、お客様に興味をもってもらえる馬を作りたい。その思いを胸に家族で力を合わせて日々の作業に取り組んで来た。配合にも大介さんなりのこだわりを持って考えているのだそうだ。

 「母モエレメルシーは骨がしっかりした仔を出す印象だったので、それに瞬発力がある馬を種付けしたいと思ってカンパニーを、期待をこめて種付けしました。生まれた当初のテンダネスは想像していた通り体型も良かったしバネもあってすごく良い馬でした。性格はやんちゃでしたが人間に対して悪さはしないですし、元気で怪我も病気もなく順調に育ってくれたので期待を持って当歳せりに出ましたがあいにく声はかかりませんでした。その翌年1歳のサマーセールでコスモヴューファームさんが購入してくださった時には嬉しかったですよ。というのも以前ビッグレッドファームさんで働いていたというご縁がありましたので感謝の気持ちでいっぱいになりました。」馬作りは一人ではできない、皆様の力を借りながら尽力すると言う大介さんらしい言葉だ。

 レース後には電話が鳴りやまず、メールやラインでお祝いのメッセージが関係者や知人から続々と届くのを目の当たりにして、こんなにたくさんの人がテンダネスの事を見てくれていたのだと知り感激したそうだ。「こんな嬉しい思いをさせてくれて本当にありがとうと伝えたい、これから大きなレースに向かっていくのかと思うと、ここで生まれ育ったあのテンダネスなのかと信じられない気持ち、あとは無事にいてくれたらそれだけで良いです。芝の長い距離を走れる馬になってくれるなんて想像がつきませんでしたが、父カンパニーがそうだったように、7歳8歳になっても重賞に勝てるような馬になって欲しいですね。まだ5歳です、今後の活躍に期待しています。」故郷に新たな冠を届けてくれるのを応援したい。