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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(特指) 別定
  • 芝1200M
  • 天候:曇
  • 芝:良

セイウンコウセイ

戦歴 23戦7勝 生産者 (有)桜井牧場 馬主 西山茂行
調教師 上原博之 騎手 池添謙一

取材ノート

 函館競馬場で行われたサマースプリントシリーズ第1戦「第25回函館スプリントステークス(G3)」は3番人気のセイウンコウセイが最内枠からハナを奪い、後続の追撃を際どくしのいで先頭を守り抜き、昨年3月の高松宮記念(G1)以来となる勝利をあげてG1馬の底力を見せつけ重賞2勝目を飾った。

 セイウンコウセイは父アドマイヤムーン、母オブザーヴァントという血統。牝系をたどるとタイキフォーチュンやクラリティスカイなどがいる。生産は新ひだか町静内の桜井牧場。過去には2006年のファルコンS(G3)を制したタガノバスティーユや2016年のホッカイドウ競馬重賞・フローラルカップ(H3)勝ち馬オーブスプリングを輩出して来た。

 セイウンコウセイは2014年のセレクトセールで西山茂行氏が落札した。西山氏が経営する西山牧場はこれまでにニシノフラワー(1991年札幌3歳ステークス(G3)、デイリー杯3歳ステークス(G2)、阪神3歳牝馬ステークス(G1)、1992年桜花賞(G1)、スプリンターズステークス(G1)、1993年マイラーズカップ(G2))、セイウンスカイ(1998年皐月賞(G1)、京都大賞典(G2)、菊花賞(G1)、1999年日経賞(G2)、札幌記念(G2))と、2頭のG1馬を生産している。所有馬にはニシノチャーミー(2006年函館2歳ステークス(G3))、ニシノブルームーン(2010年中山牝馬ステークス(G3)、2009年マーメイドステークス(G3)2着)、リーチザクラウン(社台スタリオンステーションにて種牡馬として活躍)、ネロ(2016年・2017年京阪杯(G3))など多数の活躍馬がいる。

 西山牧場の厩舎長、鉛口(どうぐち)恭司さんは山田研児場長をはじめスタッフ6名で函館競馬場まで応援に駆け付けていた。「体調は良好でしたし好枠だったので期待を持っていました。道中は他馬がかぶってきてもひるまず上手く走る事ができたので良かったです。最後の直線では楽に抜け出して勝てると思いましたがきわどいハナ差の勝利!応援に駆け付けたスタッフ一同、オーナー、関係者の皆さんと「よっしゃあ!!」とどんちゃん騒ぎで勝利を喜び合いました。昨年の高松宮記念(G1)の勝利以来、シルクロードS(G3)2着以外はセイウンコウセイらしくないちぐはぐな競馬が続いていて、スタッフの気分も曇りがちでしたがこの洋芝でG1馬らしく力を見せて勝ってくれたので本当に嬉しかったですね。勝ちにこだわって勝負根性を覚醒させるためにチークピーシーズを付けて臨むなど携わるスタッフの勝利に対する気迫がセイウンコウセイをハナ差で持ちこたえて勝たせてくれたのではないかと思っています。」陣営が一丸となってもぎ取った勝利に清々しい笑顔が弾けた。

 個々の馬の素質を見極めて良い所を伸ばし、怪我や病気にならないようケアをしながら強い馬作りをして早期デビューする事を目標にしている西山牧場。育成馬、1歳、2歳、古馬、預託馬を合わせて約80頭の馬をスタッフ(パートを含む)30名で大切に管理している。未来のG1馬が育成センターに来た時の様子は今でもはっきりと印象に残っているそうだ。

 「アドマイヤムーン産駒でしたのでそれなりに成績をあげて走ってくれたら良いなと思っていました。馬格がありお尻のボリュームもあったので芝、ダートのどちらも行けそうだという印象でしたね。性格がキツイところはありましたが特に獣医さんが苦手だったので怪我はさせられないなと思った事が強烈に印象に残っています。デビューしてからは距離適性や体質など様子を見ていましたので勝ち上がりは遅くなりましたが7戦目(3歳時の16年3月未勝利戦)の勝ち方が強かったですし、徐々にレースを覚えて成績を残せるようになってきてからこの馬は走れるという感触をスタッフ皆が持っていました。暑さが苦手な馬なので昨年の夏に思い切って休養させたことが、馬をもう一段階成長させることになったのではないかと思います。今回はG1馬らしい競馬で弾みがつきました。秋のG1となると相当な有力馬が揃いますので逃げは厳しいですがこれから調整、充電して秋を迎え力を出してG1タイトルを獲って欲しいですね!」

 見事に復活したセイウンコウセイ。充実した秋を迎えその貫録を見せつけてくれるのが楽しみだ。