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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)牝(特指) 別定
  • 芝1800M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ディアドラ

戦歴 17戦6勝 | 海外:1戦0勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 森田藤治
調教師 橋田満 騎手 C.ルメール

取材ノート

 ノーザンファーム早来の佐藤洋輔厩舎長が育成厩舎を任されるようになってから、初めてのG1馬となったディアドラ。このクイーンS(G3)も札幌競馬場へ応援に来ていた佐藤厩舎長にとっては、昨年の秋以来の再会となった。

 「秋華賞(G1)は京都競馬場まで応援に行かせてもらいましたが、その後、ノーザンファームしがらきへ研修に行った際にも、エリザベス女王杯(G1)を戦った後のディアドラが戻ってきていました」

 「その時はノーザンファームしがらきスタッフの計らいもあって、背中にも跨がらせてもらいました」と話す佐藤厩舎長。G1馬となったことをディアドラ自身も理解していたのか、堂々とした立ち振る舞いを見せていただけでなく、見た目からは分からなかった安定感が騎乗した時に感じられたという。

 「2歳時に牧場から送り出した時と、イメージ的にはそれほど変わりないように思えましたが、もの凄くどっしりとしていました。ノーザンファームしがらきや、橋田厩舎で、長い時間管理していただいている中で、これだけ成長させてもらえたことに改めて感謝していました」

 その後、ディアドラはドバイターフ(G1)でも世界の強豪を相手に3着に入着し、このクイーンS(G3)が約4か月ぶりのレースとなった。馬体重は前々走の京都記念(G2)との比較ではマイナス10sの490sとなったが、パドックを歩くその姿は、ノーザンファームしがらきで見た時と同様に、G1馬となった風格さえ感じさせているように佐藤厩舎長は見えたという。

 「重苦しさも感じられず、仕上がりも申し分ありませんでしたし、その一方で、多少うるさい面を見せていたのも、むしろ逆にレースに臨める精神状態にあるのではと思っていました」

 このクイーンS(G3)であったが、ディアドラのような4歳以上の牝馬は55s、あるいは56sの斤量を背負っていたにも関わらず、3歳牝馬の2頭は51sで出走が可能であり、過去にはこうした軽量馬が好走を見せていた。また、昨年のHTB賞を勝利とコース実績はあるといえども、後方からの鋭い決め手勝負を武器としていたディアドラにとっては、先行馬がどのような位置取りをするかという展開面も含めて難しいレースとなっていた。

 しかしながら、ゲートが開くとその心配は杞憂だったことに気付かされる。スタートのタイミングこそ合わなかったディアドラであったが、そこからルメール騎手に促されるようにしながら順位を上げていき、4コーナーでは馬群の外に進路を構えた。

 「4コーナーをいい手応えで上がってきたときには、勝てると思っていました。最後の直線も強い姿を見せてくれましたし、改めて成長の跡が感じられたレースともなりました」

 実はこの週末は、佐藤厩舎出身馬が札幌競馬場で大活躍を見せた2日間でもあった。クイーンS(G3)を制したディアドラの他にも、前日に行われた2歳未勝利戦ではコントラチェックが2着に7馬身差を付ける圧勝。芝1500mで行われたメイクデビュー札幌でも、レーヴドカナロアが勝利を収めていた。

 「2歳戦の活躍は育成厩舎としても活気づきます。この2頭もまた、(ノーザンファーム)しがらきや(ノーザンファーム)天栄のスタッフと連絡を取り合いながら、状態を把握してきた馬であり、また管理厩舎の先生とも、入厩やゲート試験の時期なども話し合ってきました。改めて、みんなで勝ち取った勝利だとも思いますし、ディアドラもそうですが、こうした仲間たちと嬉しさを分かち合えることが何よりも嬉しいです」

 ディアドラはレースの数日後に今後の予定が発表され、今後は府中牝馬S(G2)を使ってから、香港C(G1)を目指すローテーションが組まれることとなった。

 「以前はレースを使いながら強くなっていったような馬でしたが、今は狙ったレースでしっかりと結果を残せることが証明されたからこその、ローテーションだと思います。まずは府中牝馬S(G2)で先に繋がるようなレースを見せてもらいたいです」