文字サイズ

文字サイズとは?




重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳 (国際)(指定) 馬齢
  • ダ1800M
  • 天候:曇
  • 芝:良

グリム

戦歴 7戦4勝 生産者 (有)服部牧場 馬主 (株)カナヤマホールディングス
調教師 野中賢二 騎手 内田博幸

取材ノート

 創設から10年余りの浅い歴史の中からトランセンド、ホッコータルマエを筆頭にダートグレード競走で大活躍した数々の名馬を送り出したことで、登竜門的な存在となりつつある3歳馬限定のダート重賞、第10回レパードS(G3)が8月5日に新潟競馬場で行われ、単勝5番人気のグリムがゴール前でヒラボクラターシュとの激しい叩き合いをクビ差制し、記念すべき初重賞のタイトルを手に入れた。

 グリムは父ゼンノロブロイ、母ブランシュネージュ(母父サクラバクシンオー)との間に生まれた3歳牡馬。同馬を生産した新ひだか町の服部牧場は過去に2016年の皐月賞(G1)、朝日杯セントライト記念(G2)を制したディーマジェスティ、1996年の皐月賞(G1)を制したイシノサンデーなどを送り出した名門牧場としても知られている。

 レース当日、新潟競馬場で勝利の瞬間に立ち会ったという服部牧場の服部健太郎代表は、「重賞で結果を出すことができて嬉しい限りですが、これも野中先生をはじめとする厩舎スタッフ、そして今回騎乗してグリムの力を100%引き出してくれた内田騎手、そして育成に携わっていただいた白井牧場の皆さま。グリムに関わった全ての方々の力がひとつになって勝ち取ったタイトルですので、オーナーはもちろんのこと、関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです」と開口一番に感謝の意を表していた。

 服部代表に牧場時代のグリムについて話を向けると、「母のブランシュネージュは芝の短距離で4勝の実績があり、スピードに優れたサクラバクシンオー産駒ということで、繁殖馬セールで購入しました。サンデー系の血が入っていないこともあり、馬格があって仔出しの良いゼンノロブロイを配合し、翌年誕生したのがグリムでした。狙い通りの理想的なサイズで、デキも良かったのでその年もまたロブロイを配合したんです。当時から手の掛からない優等生タイプで、良い意味で目立たない子でしたね。1歳の秋に育成先の白井牧場さんに移動していきましたが、育成に入ってからの評判も良かったので秘かに期待していました。とはいえ両親ともに芝で活躍していたので、ダートでここまでの結果を残すとは予想外でした」

 現在は預託を含めた25頭の繁殖牝馬と1歳馬、当歳馬あわせて約50頭を8名のスタッフで丹念に管理しているそうだ。馬作りのこだわりや理念に話を向けると、「特にこれと言って特別なことはしていないですが、繁殖牝馬の質の向上は当然のこととして、やはり人馬ともに危険が付きものの仕事ですから、きちんと手を掛けることのできるだけのスタッフを揃えて管理に気を配っています。また馬主さんには長く続けて楽しんでいただきたいので、今活躍しているリーゼントロックやベステンダンクのように、丈夫で質の良い馬を提供できたらと思っています」と力強く語っていた。

 今もなお服部牧場で元気に繁殖牝馬として過ごしている母ブランシュネージュだが、今年は父ワールドエースの半弟が誕生。1歳を迎えた父キズナの半妹も同牧場で中期育成を行っているそうだ。「1歳の半妹はお母さんやグリムと同じ芦毛に出ましたが、これから育成に入ってどのように成長していくのか、とても楽しみにしています。来年はゴールドシップの子を出産予定ですので、こちらももちろん期待しています」

 注目の次走については複数の選択肢があるそうだが、秋のダート重賞戦線に名を連ねることになるであろうグリムの今後の活躍に注目したい。