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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 別定
  • ダ1700M
  • 天候:曇
  • 芝:重

ハイランドピーク

戦歴 14戦6勝 生産者 (有)エスティファーム 馬主 島川隆哉
調教師 土田稔 騎手 横山和生

取材ノート

 8月12日、札幌競馬場で行われた「第23回エルムステークス(G3)」は2番人気ハイランドピークが好位3番手でレースを進め、3〜4コーナーで差を詰めると直線で抜け出し快勝。強い内容で初となる重賞タイトルを手にした。

 ハイランドピークは父トーセンブライト、母ハイランドダンス、母の父ゼンノロブロイという血統で北海道日高町にあるエスティファームの生産馬。同牧場の厚真トレーニングセンターは1000mの外馬場、800mの室内馬場、トレッドミル、ウォーキングマシーンと広大な放牧地など充実した設備を完備している。他、千葉県にエスティファーム小見川(外厩)を有し、オーナーブリーダーでもある総合牧場だ。生産馬であるブレイブスマッシュ(父トーセンファントム、母トーセンスマッシュ(その父トウカイテイオー))はサウジアラビアロイヤルカップ(2015年)に優勝、2017年に豪州の名門・D.ウィアー厩舎に移籍しフュチュリティステークス(G1)に挑戦してG1初制覇を果たし、トーセンスターダム(2014年きさらぎ賞(G3)、チャレンジC(G3))も2着に来て移籍した愛馬2頭が見事ワンツーフィニッシュを飾った。

 エスティファーム取締役場長田邉静一さんは牧場スタッフと共に札幌競馬場へ駆け付けていたそうだ。「重賞レースですからドキドキしながら見守っていました。パドックで周回している様子を見ていると、ダートの中距離レースということもあり筋肉質でトモにボリュームがある馬が多い中、小さな馬体のハイランドピークは見劣りするほどでした。しかし、好スタートを切って前方好位に位置取り、4コーナー手前で一息入れてからスタートダッシュをかけるという、思い描いていた通りの競馬ができていました。逃げた馬は交わしたものの、直線では外から馬が差して来ていましたので油断は出来ない状況でしたが持ち前のスピードとスタミナでG3タイトルを獲る事ができました。勝った瞬間は、関係者の皆さんや牧場スタッフと万歳をして喜び合いました。嬉しかったですね。レース後にターフでハイランドピークに声をかけましたが、特に興奮することもなくひょうひょうとした表情をしていました。幼い頃から大人しい馬でしたから。」嬉しい重賞初勝利に満面の笑みで、懐かしい牧場時代を振り返ってくれた。

 母ハイランドダンスの大人しい性格を受け継いだハイランドピークは、生まれた時から小さいサイズの馬だったが、病気も怪我も何の問題も無く順調にすんなりと成長し、年を越して2歳になってから千葉小見川へ移動したそうだ。

 当時の育成調教スタッフ沢田盛夫利(さわださおり)さんは「5月生まれだったので仕上げを急がず、しっかり成長するまでゆっくりと時間と手をかけました。素直な性格でコントロールしやすく、乗り手の指示にしっかり反応できる馬でしたね。トーセンブライト産駒は気が強い馬が多いのですがピークは大人しく余計な事で騒いだり暴れたりすることはしない賢い馬です。初の重賞勝利を挙げてくれて嬉しいですね。今後も無事で走って欲しいです。勝って兜の緒を締めよと言う言葉を胸にこれからも、もっと重賞勝ち馬をつくれるように頑張りたいです。」と意気込みを聞かせてくれた。

 1歳の全兄弟はハイランドピークの時より馬体が大きく産まれた。「母ハイランドダンスは4〜5産目で馬体も充実期に入り良い状態ですし、1歳の仔も順調に成長していますので期待しています。ハイランドピークの次走は、体調をみて組んでいくようです。これからは相手も強くなって行きますのでそう簡単には行きませんが、色々な競馬ができる馬だと思いますので持ち味を生かして頑張って欲しいです。あの小さな馬体からは想像がつかないスタミナを持って走ってくれるのは皆様の協力のお蔭だと思っています。オーナーにご恩返しできるように、自馬の活躍を楽しんでもらえるように強い馬を生産したいと切に願っています。ファンの皆様にはトーセンブランドを応援して頂けるよう強い馬作りをして行きます。目標に向かってスタッフ一同が一致団結しているのがエスティファームの強みです。」力強い故郷からのエールに、小粒でもキリリと光る才能を発揮してターフを駆け抜けるパワーを充電できそうだ。