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馬産地ニュース

2022年11月21日 道営スプリントはスティールペガサスが重賞2連勝を飾る

 ほとんどの重賞競走を全国交流で行っているホッカイドウ競馬の重賞スケジュールにあって道営スプリントは、数少ない地元馬のみによる王者決定戦。文字通り「ホッカイドウ競馬の快足スプリンター決定戦」だ。

 紛れが少ないといわれる門別競馬場1200mを使用しての大舞台。優勝馬の馬主には種牡馬ファインニードルの種付権利も付与される。

 1着賞金1,000万円は、門別競馬場で行われるレースの中では4つのダートグレード競走と道営記念に次ぐもので、北海優駿と同額。これだけでレースの「格」が分かろうかというものだ。昨年、一昨年は開催最終日に行われたが、今年は11月9日、最終日前日のメイン競走として行われることとなった。出走馬は、いずれも快足自慢の5歳から10歳までの10頭。

 その中で1番人気はホッカイドウ競馬でデビューし、今シーズンは門別競馬場の1200m戦では6戦して4勝2着1回というスティールペガサス。唯一、連対を果たせなかったレースはダートグレード競走「北海道スプリントカップ(Jpn3)」で、この時も地方競馬所属馬としては最先着となる5着。まだ5歳という年齢からも更なる飛躍が期待される1頭だった。

 2番人気は昨年の覇者で門別競馬場1000mのレコードホルダーのアザワク。とにかくスタートダッシュは現役屈指。門別競馬場に限れば1000m戦は8戦8勝。ただし1200m戦では16戦して2勝と最後の200mまでどのように息を持たせるかがポイントの馬だ。

 3番人気は昨年の4着馬イダペガサス。元JRAのオープン馬で、昨年のエトワール賞の優勝馬。ホッカイドウ競馬に所属しながら、今シーズンは1月の「黒潮スプリンターズC」(高知競馬場)、4月の東海桜花賞(名古屋)を転戦し、門別競馬場では初出走という馬で、4番人気は一昨年の優勝馬ジャスパーシャイン。

 晴れ、やや重馬場というコンディションの中でゲートが開くと、真っ先に飛び出したのは例によってアザワクだった。主戦を務めてきた桑村騎手がスティールペガサスに騎乗するため、鞍上に選ばれたのは19年から3年連続でリーディングジョッキーに輝いた石川騎手。あっという間にリードを広げる。2番手にはアザワクを最も知る男が手綱を取るスティールペガサスで3番手にはイダペガサスが上がる。ジャスパーシャインは例によって後方待機で末脚を生かす戦法だ。

 前半の3ハロンは35秒3。アザワクのペースだったが、桑村騎手が「レース前から調子の良さを感じていた」というスティールペガサス。3角手前から前を行く馬を射程圏内に入れてぴったりとマークする展開。4角を回って1度はアザワクがリードを広げたが、軍配が上がったのはスティールペガサス。3着には10歳馬スマートアヴァロンが追い込み、終わってみれば1~3着馬は昨年と同じという結果になった。

 桑村騎手は「もともと期待していた馬。ゲートも上手に出てくれたので自信をもって騎乗できましたし、勝てて良かったです」とレースを振り返った。

 2年連続でワン・ツー・フィニッシュを決め、同レース4勝目となった角川調教師は「同厩舎のアザワクを見るような位置になったが、状態に関しては自信があったので、自分の競馬ができれば結果はついてくると思っていた。本当に力をつけているし、まだまだ伸びしろもあると思う」と話し、このレースをもって引退するアザワクについては「本当によく頑張ってくれた。良い仔を生んでほしい」と労った。