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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)牝(指定) 定量
  • 芝2200M
  • 天候:晴
  • 芝:良

リスグラシュー

戦歴 16戦4勝 | 海外:1戦0勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (有)キャロットファーム
調教師 矢作芳人 騎手 J.モレイラ

取材ノート

 阪神JF(G1)から、実に8度目のG1挑戦。その間には4度の2着と惜しいレースが続いていたリスグラシュー。昨年は8着に敗れたこのエリザベス女王杯(G1)では、「マジックマン」ことJ・モレイラ騎手の手綱に導かれ、ついにG1馬の称号を得た。

 「レースは競馬場で見ていました。パドックでの様子も落ち着きがあり、いい状態に見受けられました」と話すのは、ノーザンファーム早来の野崎孝仁厩舎長。その野崎厩舎長にとっても、リスグラシューが厩舎長として育成を手がけた中では、最初のG1勝ち馬となった。

 「ゴールの瞬間ですが、レースを見ていた位置がゴール板の位置よりちょっと斜めだったので、差し切れたのかどうかを、すぐに判断できませんでした。その後、ターフビジョンで映像を確認した後に、初めて勝ったという実感が沸いてきました」

 昨年に引き続き、この夏もノーザンファーム早来で過ごしていたリスグラシュー。昨年は春の牝馬クラシック戦線を戦ってきた疲れもあったのか、馬体重を大きく減らしていたが、今年は馬体重の変動もそれ程見られず、早い時期から乗り運動を再開することができた。

 入厩の目処も立ってきた9月6日の未明、今までに感じたことの無いような大きな揺れが野崎厩舎長とリスグラシューを襲う。胆振東部地震による被害はノーザンファーム早来にもおよび、大規模停電だけでなく、井戸水を汲み上げていたポンプが使えなくなったことにより、断水も起こっていた。

 「震災当日だけでなく、次の日も調教をするのは難しい状況ではありましたが、その日のうちに馬の飲み水が確保できるようになったので、リスグラシューだけは調教を再開しました」

 余震も続く中での調教となったが、結果的に調教を休んだのは1日だけとなったのが、予定通りの入厩へと繋がっていったとも言える。休み明けの府中牝馬S(G2)こそ2着に敗れたが、「勝ったのは同じノーザンファーム早来で育成されていたディアドラでしたし、いい競馬ができた中で、気持ちよく負けたとの思いがありました。このエリザベス女王杯(G1)を含めて、自分たちがやってきたことが結果になったという喜びもありますし、矢作先生や厩舎スタッフの皆さん、何よりも応援していただいた会員の皆さんや、ファンの皆さんの期待に応えるような結果が残せたこともまた、嬉しいです」

 このG1勝利はリスグラシューだけでなく、野崎厩舎にとっても大きな1勝となりそうだ。この後に行われる阪神JF(G1)でも、育成馬が出走予定馬として名を連ねており、このエリザベス女王杯(G1)で2番人気となったノームコアを含めた未来のG1ホースたちも、タイトルに手が届くところまできている。

 「野崎厩舎と言うよりも、リスグラシューがG1を勝てたことに喜びを感じています。今後もリスグラシューには更に大きなタイトルを目指してもらいたいですし、育成馬たちもその活躍に続いてもらいたいです」