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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)牝[指定] ハンデ
  • 芝2000M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ワンブレスアウェイ

戦歴 22戦6勝 生産者 (有)社台コーポレーション白老ファーム 馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 古賀慎明 騎手 津村明秀

取材ノート

 母ストレイキャットにとっては、これで4頭目(タガノエリザベート、キャットコイン、ロックディスタウン)の重賞勝ち馬。その4頭が全て牝馬で、父もまた白老ファーム生産馬(ステイゴールド、オルフェーヴル)となると、改めて母であるストレイキャットの偉業と、そして白老ファームの凄さが見えてくる。

 「重賞を勝つのはさすがに難しいかなとも思っていたので、本当に嬉しいですね」と笑顔で話してくれるのは、白老ファームの石垣節雄さん。今年で6歳を迎えたワンブレスアウェイであるが、所属するサンデーレーシングの規定で、3月一杯での引退が決まっていただけに、残り少ないチャンスでついに、重賞タイトルを手にしてみせた。

 ストレイキャットの9番仔として産まれてきたワンブレスアウェイ。重賞を制した姉や妹と比べると、幼少期から馬格に恵まれていたと石垣さんは話す。

 「外見的には父のステイゴールドというよりも、母のストレイキャットが出ていましたが、この成長過程を見ていくと、競走馬としての内面はステイゴールドだったのでしょう」

 重賞を勝利した姉や妹は、2歳時や3歳の早い時期に重賞を勝利していたが、ワンブレスアウェイもまた、2歳時の新馬戦で初勝利をあげていく。だが、その後は好走を見せながらも勝ち上がりには時間を要したことは、初の重賞出走となった府中牝馬S(G2)までに2着4回、3着1回という競走成績にも証明されている。

 昨年のマーメイドS(G3)では9番人気ながら、2着に入着。まさに父ステイゴールドのように、ゆっくりとした成長曲線で重賞タイトルへと向かっていった感もあるワンブレスアウェイだが、この愛知杯(G3)でのパドックは好走を期待できるようなできの良さだったと石垣さんは振り返る。

 「馬体重は前走より10s増(496s)でしたが、太め感も無く、毛艶の良さにも状態の良さがうかがえました」

 ランドネが先手を取ったレースは、1000m通過が62秒2というスローペースで流れていく。4番手でその流れに乗っていたワンブレスアウェイは、最後の直線で先頭に躍り出ると、後方から追い込んできたノームコアの追撃を半馬身差振り切ってみせた。

 「引退が決まっている中で、重賞という勲章を付けることができたのは良かったですし、津村明秀騎手も完璧な騎乗を見せてくれました。ゴール前は交わされるのではとも思っていただけに、よく頑張ってくれたと思います」

 この勝利で現役通算6勝目となったワンブレスアウェイであるが、重賞を勝利してきた姉や妹だけでなく、ストレイキャットの産駒としても、現段階では最も多い勝ち鞍の数となった。

 次走はまだ未定だが、そのレースがワンブレスアウェイにとって、ラストランとなることは間違いない。父ステイゴールドも6歳時の目黒記念(G2)で重賞初制覇を果たし、次の年の香港ヴァーズ(G1)でG1初制覇。ワンブレスアウェイの快進撃もこの愛知杯(G3)から始まるのではとも思いたくなるが、その父がラストランを勝利で飾ったように、ワンブレスアウェイにもその父のように見事な有終の美を飾ってもらおう。