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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 OP
  • ダ2100M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ミツバ

戦歴 44戦11勝 生産者 タバタファーム 馬主 (株)協栄
調教師 加用正 騎手 和田竜二

取材ノート

 1月30日、川崎競馬場で行われた中央交流レース第68回川崎記念(Jpn1)は中団から上がって行った3番人気ミツバが、直線に入ると先行する昨年の覇者1番人気ケイティブレイブと一昨年覇者2番人気オールブラッシュの間を割って一気に抜け出し激しい競り合いを制した。

 ミツバは父カネヒキリ、母セントクリスマス、母父コマンダーインチーフという血統でタバタファーム(日高町)の生産馬。明け7歳の初戦で待望のJpn1初制覇を果たし、父カネヒキリとの川崎記念(Jpn1)父子制覇も達成した。母セントクリスマス、その母ゴールデンジャックもタバタファームの生産馬で、セントクリスマスは名古屋で8勝を挙げる活躍、ゴールデンジャックは1994年報知4歳牝馬特別(G2)、1994年サンスポ4歳牝馬特別 (G2)に優勝、 1994年オークス (G1)にチョウカイキャロルの2着など好成績を残している。産駒の中にはサイドワインダー(2002年京阪杯(G3)、2003年京都金杯(G3)、2005年関屋記念(G3))がいる。

 川崎競馬場まで応援に駆け付けたタバタファーム代表、田端修さんはオーナーと「良い競馬ができたら良いですね。」と話しながらも強い馬の存在が気になっていたそうだ。「それに3走前の白山大賞典(Jpn3)では1番人気に推されながらも途中でやる気をなくして人気を裏切ってしまったという経緯がありましたので、半信半疑というか、複雑な気持ちで見ていました。ですから、4コーナーで3頭が固まって、直線で前2頭の間にスペースを見つけて割って出てきた時にはシビれましたね。怖がりで馬ごみを嫌い、砂をかぶったらやる気を無くしたりする所もあったのにこじ開けて出て来られた。今回は気分が乗っていたのかも知れませんが、今までの競馬を考えると良くやってくれました。厩舎の方々の苦労や努力が報われ、嬉しいです。」と愛馬の初のG1勝利に声が弾んだ。

 当歳時は健康で手がかからず、病気も怪我もなく順調に育ってくれた孝行馬。「父がカネヒキリですのでダートで活躍してくれる馬になって欲しいと願っていましたが馬体の線が細いのでもう少し幅があれば良いのにと思っていました。それがデビューから30kg近くも馬体重を増やし、こんなに一生懸命走ってくれていますし何より丈夫です。どんな馬が活躍馬になるのか本当にわかりませんね(笑)。」しかし、タバタファームでは健康で丈夫な馬作りにこだわり、夜間放牧を取り入れたり、病気やケガなど馬の変化にいち早く気付く弛まぬ努力を続けて来た結果、22頭という決して多くは無い繁殖牝馬から活躍馬が誕生している。

 「母セントクリスマスは、性格がきついところは少々ありますが、子育て上手なお母さんです。セントクリスマスの母ゴールデンジャックも生産馬で、近親にはスターリングローズがいます。JBCスプリント(G1)( 2着ノボトゥルー)に勝ってこの牧場に初のG1タイトルをもたらしてくれました。今回のミツバの勝利はそれ以来のG1優勝です。年が明けて7歳になりましたがこれからも無事に活躍して、ファンの皆様に声援を頂ける馬でいてくれたらと思っています。」今年デビューする半弟、父ベルシャザールの牡馬も半兄同様に現時点ではやや線が細いそうだが、期待は大きい。川崎記念(Jpn1)の勝利で更なる可能性を引きだしたミツバのステップアップした今後の走りに注目が集まる。