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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)牝[指定] ハンデ
  • 芝1800M
  • 天候:晴
  • 芝:良

フロンテアクイーン

戦歴 25戦3勝 生産者 林孝輝 馬主 三協ファーム(株)
調教師 国枝栄 騎手 三浦皇成

取材ノート

 牝馬限定のハンデ戦「第37回ローレル競馬場賞中山牝馬S(G3)」が3月9日、中山競馬場で行われ、浦河町の林孝輝氏生産で、中団外目を手応え良く進んだ5番人気のフロンテアクイーンが混戦を制して1分47秒7で優勝。これまで重賞競走で2着5回という同馬が、15回目の重賞挑戦で初の重賞タイトルを手中にした。

 林さんの牧場は昭和31年、先代の喜代治さんによってスタートし、現在までに60年以上の歴史を刻む牧場だ。その歴史の中で06年の2冠馬で、07年には天皇賞(G1)春秋連覇を果たしたメイショウサムソンや87年の桜花賞(G1)3着馬ワンダーレジストなどを送り出してきた。今回の重賞勝利は、そのメイショウサムソンによる天皇賞(秋)(G1)以来の重賞勝利を、同馬産駒で飾った。

 出産、種付の繁忙期ということもあって牧場テレビでレースを観戦していたという林さんは「最後の直線で抜け出したときは勝ったと思いましたが、ゴール前では他馬の脚色が良く、また2着かと、思わず目をつぶりました」。しかし、レース終了後には多くの仲間や友人からお祝いの電話やメールが相次ぎ「勝ったんだ」と胸を撫で下ろしたという。

 牧場時代のフロンテアクイーンは、ケガや病気とは無縁の、健康な馬だったという。林さんの言葉を借りれば「印象が薄いくらいに、牧場時代を過ごした馬」だったらしい。

 「時折、キツいところもありましたが、牝馬ながらに満足のいく馬でした。この馬を見にこられた馬主さんがひと目見て、決めてくれるような馬でした」。その後、すくすくと成長した同馬は2歳8月にデビュー。4戦目に勝ちあがると、重賞初挑戦のクイーンC(G3)で2着するなど早くから頭角を現した。その後も持ち前の堅実さを発揮し、重賞競走においても常に上位を争うような存在になったが、勝てそうで、それいて勝てないレースを続けた。重賞競走では2着5回3着2回。“シルバーコレクター”とも“最強の2勝馬”ともいうありがたくない異名ももらったが、レースを使われながら確実に力をつけて6歳春に大輪の花を咲かせた。

 「生産者としてはメイショウサムソンの子で重賞を勝てたという喜びがありますが、牧場時代の印象そのままに、タフで本当に良く頑張ってくれていると思います。馬主の方はじめ、調教師やジョッキー、厩舎スタッフ、この馬に期待してくれたすべての方々のためにも重賞タイトルを獲れて本当に良かったです」と話し「これからもケガをすることなく頑張って欲しい」とエールを送っている。