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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)(指定) 別定
  • 芝3000M
  • 天候:曇
  • 芝:稍重

シャケトラ

戦歴 13戦6勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 金子真人ホールディングス(株)
調教師 角居勝彦 騎手 戸崎圭太

取材ノート

 完全復活どころか、天皇賞(春)(G1)の本命に躍り出たといってもいいだろう。約1年1か月ぶりのレースとなった前走のAJCC(G2)で、一昨年の日経賞(G2)以来の勝利をあげたシャケトラ。この阪神大賞典(G2)では1番人気の支持を集めると、2周目の第3コーナーから一気にポジションを押し上げていって先頭に立つと、2着馬に5馬身差を付ける横綱相撲で快勝。連勝で重賞3勝目をあげた。

 「完勝と言えるようなレース内容でした。ゴール前の脚色も1頭だけ違って見えました」と話すのは育成を手がけた、ノーザンファーム空港の佐々木淳吏厩舎長。育成時から行きっぷりのいい印象があっただけに、道中の折り合いを注目しながらレースを見ていました、とも話す。

 「スタートして間もなくはハミを取ってはいましたが、レースが流れていた(1000m通過が59秒3)こともあってか、次第にリラックスして走れるようにもなりました」(佐々木厩舎長)

 牧場にいた頃から前向きさのある走りを見せたというシャケトラだが、引っかかるような印象は無かったという。当時からのポテンシャルの高さを物語るエピソードとしては、併せ馬の相手が、後のG1 2勝馬であるサトノダイヤモンドだったという事実からもうかがい知れる。

 「ただ、シャケトラは骨折でデビューが遅くなったこともあり、サトノダイヤモンドのようにクラシック戦線を沸かすことはできませんでしたが、その後、オーナーや角居厩舎の皆さんに大事にしていただけたからこそ、高い能力が発揮出来る状態でレースができているのだと思います」(佐々木厩舎長)

 次走は天皇賞(春)(G1)を予定。一昨年のレースでは3番人気の支持を集めながら9着に敗れているものの、今の充実ぶりならば、その時以上のパフォーマンスが残せると、佐々木厩舎長は期待する。

 「長い間待ってくださったオーナーや角居厩舎の皆さん、そして、シャケトラのファンの皆さんにとっても、この休養が心身共にいい結果に出たと思ってもらえたのなら、その時間を共に過ごした自分たちにとっても嬉しいことです。全ては馬優先で動けたことが、この結果に繋がっていると思いますし、自分たちにとっても、シャケトラと過ごした時間は、かけがえのない時間となっています」と話した佐々木厩舎長は、「だからこそ、シャケトラにはG1タイトルを取らせてやりたいです」と力を込める。積み重ねてきた時間は、実はシャケトラにとって必要な時間だったのかもしれない。牧場時代、G1馬と同等の能力を示していた馬が、G1タイトルを掴み取る日が、そこまで来ている。