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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)(指定) ハンデ
  • ダ1800M
  • 天候:晴
  • 芝:良

サトノティターン

戦歴 9戦5勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 里見治紀
調教師 堀宣行 騎手 石橋脩

取材ノート

 オーナーの里見治紀氏にとっては、初めての重賞制覇をもたらしたサトノティターン。同馬にとってもこれが重賞初勝利となったが、馬体重572sでの重賞勝利は、1986年の京王杯SC(G2)において、トーアファルコンが勝利した際の馬体重(570s)を超える、最高馬体重での勝。レース後、取材陣に囲まれた治紀氏の父であり、「サトノ」の冠名で数々の活躍馬を所有している里見治氏は、「北斗の拳に出てくる黒王のような馬ですね」とそのスケール感の大きさと、圧巻のレースぶりを称した。

 その一方で、管理をしてきた牧場スタッフにとっては、「黒王」というイメージからはほど遠い程の体質の弱さと、脚元のケアに注意を払ってきた馬でもあった。

 「入厩時から大きくて、黒鹿毛の馬体も圧巻でした。その一方で大型馬ならではの脚元の難しさに加え、体質も安定してなかったのか調教が身になり辛かったなど、こうして振り返ってみても苦労が大きかったですね」とノーザンファーム空港の佐々木淳吏厩舎長は、育成時を振り返る。ただ、走るフォームはダイナミックであり、脚元がしっかりとしてきて、乗り込み量を増やしていけたのなら、この馬体を生かした走りができるのではとの期待もあった。

 デビュー戦となったのは3歳7月の未勝利戦。だが、そのレースを使った後に約10か月の休養。その後も十分な間隔を取りながらレースに使われてきたこともあってか、マーチS(G3)の時点でも9戦のキャリアしか無い。その調整期間において、サトノティターンは幾度となく空港牧場へと戻ってきていた。

 「ほぼ、毎年のように牧場で調整を行ってきました。脚元が固まってきたかなと思えたのは4歳になってからでしたし、体質面も含めて、いい状態で牧場から送り出すことが難しい馬でしたね」(佐々木厩舎長)

 それでも、管理をしている堀宣行調教師や、里見オーナーから託された期待に、佐々木厩舎長は応えなければいけないとの思いがあったという。

 「勿論、堀先生やスタッフの皆さん、そしてノーザンファームしがらきのスタッフも、いい状態でレースに使うために、様々なことに取り組んできた馬だと思います。その中で馬の状態や成長に合わせて攻めるタイミングも掴んでいったのでしょうし、みんながサトノティターンのために取り組んできた結果が、重賞での能力開花として現れたと思います」(佐々木厩舎長)

 今年の金蹄Sで初のオープン入り。重賞初挑戦となったこのマーチSでは8番人気でしかなったが、最後の直線では馬群をひとまとめにして交わし去って行く。

 「中山コースを外から差しきっていくというのは、まさにこの馬らしいレースだと思います。直線が長くて広いコースならば、更に伸び伸びと走れると思いますし、秋にはG1の舞台に立っていてもらいたいです」(佐々木厩舎長)

 4月28日に行われる天皇賞(春)(G1)だが、重賞を連勝してここに出走を予定しているシャケトラもまた、佐々木厩舎長の元で管理が行われてきた馬。シャケトラもサトノティターンと同様にデビューまで時間を要しただけでなく、その後、長期の休養に入った際も牧場で調整が行われてきた。

 「シャケトラもそうですが、デビューしてからも携わる機会をいただけただけでなく、こうして大きなタイトルを勝ってくれたことは、また違った嬉しさや感慨もあります」と話す佐々木厩舎長。今年の秋、サトノティターンが「真の黒王」となったとき、G1の最高馬体重での優勝も更新されてしまうのかもしれない。