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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳 (国際)牡・牝(指定) 定量
  • 芝2000M
  • 天候:曇
  • 芝:良

サートゥルナーリア

戦歴 4戦4勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (有)キャロットファーム
調教師 角居勝彦 騎手 C.ルメール

取材ノート

 騎乗育成を手がけた馬ながら、ファンの1人として中山競馬場まで応援に駆けつけた皐月賞(G1)。パドックで周回を重ねていくサートゥルナーリアの姿を見た、ノーザンファーム早来の伊藤隆行厩舎長は、その堂々たる姿を見て、「まるで古馬のような雰囲気がある」と感じていた。

 「馬体や歩様を見ても、不安点が何一つありませんでした。それまでのレースでも入れ込むような様子を見せたことも無かったですし、無事に走ってくれればとだけ思っていました」(伊藤厩舎長)

 この皐月賞(G1)がホープフルS(G1)以来、中106日の出走。それでもノーザンファーム天栄、そして角居勝彦調教師と厩舎スタッフは、この大舞台に向けて臨戦態勢をしっかりと整え、最終追い切りでも圧巻の走りが出来るほどにサートゥルナーリアを仕上げていた。

 「中間の様子に関しても、こちらから聞いたことはほとんどありませんでした。このローテーションも目標とするレースが決まっていたからであり、万全の状態でレースに臨めるのは、サートゥルナーリアにとっても良かったと思いました」(伊藤厩舎長)

 レースもまた、サートゥルナーリアの横綱相撲となった。1000m通過は59秒1という落ち着いた流れとなったが、初コンビとなるルメール騎手とのコンタクトに狂いはまるで感じられ無い。第3コーナーを過ぎて馬群が凝縮すると、サートゥルナーリアはその外に進路を向けていく。先に先頭に躍り出たのはヴェロックス。最内からはダノンキングリーが抜け出しを図る。だが、サートゥルナーリアはヴェロックスに並びかけたかと思うと、追い比べを制し、ダノンキングリーの強襲も封じ込んで見せた。

 「ルメール騎手も意図的に内に馬を入れないでいたように、馬の能力を信じて騎乗してくれたと思います。直線に入ってからは2頭が相手だと見ていましたが、直線の坂下でグイッと加速しだした時には、大丈夫だと思っていました」(伊藤厩舎長)

 無傷の4連勝での皐月賞(G1)制覇は、14年ぶりの快挙。レース後、関係者からは10月6日にパリロンシャン競馬場で行われる、凱旋門賞(G1)の1次登録を行うことも発表された。

 「凱旋門賞(G1)はそれまで漠然としたレースでしたが、こうした発表を受けて、その形が見えてきたような気がします。日本生産馬で凱旋門賞(G1)を勝つのは、ノーザンファーム生産馬であって欲しいと思いながら仕事をしてきましたし、それがサートゥルナーリアならば嬉しいですね」と話した伊藤厩舎長。次走に予定される日本ダービー(G1)で、圧巻の勝利をおさめたその時、日本競馬の悲願は更に現実へと近づきそうだ。

 「育成時からダービー(G1)向きの馬だと思っていましたし、折り合い面だけでなく、能力を遺憾なく発揮出来そうな、東京競馬場の芝2400mに不安は感じていません。それだけに無事にレースを迎えて欲しいと願うだけです」(伊藤厩舎長)

 レースの次の日の朝、育成厩舎のスタッフとのミーティングが行われた際、誰もが顔を合わせるなり、「おめでとう!」との言葉を交わし合ったという。

 「そこには入社したばかりのスタッフもいたのですが、こうして喜びを分かち合えたこともまた、嬉しかったですね。それだけに更に気を引き締めて、仕事をしていかなければとの思いも強くなりました」と話す伊藤厩舎長。日々の馬に対する愛情が、勝利と言う喜びに繋がっていくのがホースマンとしての仕事とするなら、伊藤厩舎長や伊藤厩舎のスタッフたちには、これから更に大きな喜びを、サートゥルナーリアがもたらしてくれることになりそうだ。