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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)牝(指定) 定量
  • 芝1600M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ノームコア

戦歴 9戦4勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 池谷誠一
調教師 萩原清 騎手 D.レーン

取材ノート

 安田記念(G1)のレース後、ノームコアは芝1600mを日本で最も速く走った競走馬となった。

 「レースは自宅で見ていましたが、勝ち時計を見た時は驚きでした。育成段階から上のクラスでも十分に戦えるような手応えは感じていたとは言えども、マイルG1をレコードで勝つような馬になってくれるとは、全く想像していませんでした」と話すのはノーザンファーム早来の野崎孝仁厩舎長。このヴィクトリアマイル(G1)には育成馬のレッドオルガも出走していたが、コース適性やマイル実績の高さに加え、時計勝負となった時にも対応できそうなのは、むしろこの馬だと思っていましたとも話す。

 それでもノームコアが、これほどまでの競馬ができるようになる下地は備わっていた。

 今年の4月、野崎厩舎長はノーザンファーム天栄に研修で行った際、同牧場で調整されていたノームコアの姿を目にしている。

 「馬体からしてもいい感じに仕上がっていましたし、何よりも3歳の頃に感じられていた華奢さが抜けていて、競走馬としての完成像に近づいたような印象もありました」

 ノームコアは今年に入ってから愛知杯(G3)、中山牝馬S(G3)と2度に渡って1番人気を裏切り続けてきた。しかしながら愛知杯(G3)はスタートで躓いて、後方からのレースとなったことや、中山牝馬S(G3)も直線でも前が開かないという不完全燃焼の競馬を強いられていた。

 このヴィクトリアマイル(G1)はスムーズにスタートを切ると、中団をキープしながら1000m通過が56秒1という速い流れを追走していく。馬群が縦長のまま進んでいった最後の直線、ノームコアは馬場の中団に進路を構え、前を行くアエロリットへと迫っていく。横一線になった叩き合いから抜け出した時に、その外から末脚を延ばしてきたのはプリモシーン。しかしながらノームコアはその猛追をクビ差だけ退けていた。

 「直線に向いてからも冷静に追い出してくれた、レーン騎手の好騎乗もありましたが、何よりもノームコア自身が頑張ってくれたと思います。いい状態でレースに使ってくれた萩原先生やスタッフの皆さん、そしてノーザンファーム天栄のスタッフにも感謝するだけです」

 レース後、ノームコアは左第1指骨剥離骨折を発症したことが判明。復帰時期に関してはまだ未定となっているが、マイル戦、そして時計勝負でも対応できるようになった今の姿なら、復帰後には更に「強くて速い」姿も見せてくれることだろう。