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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)[指定] ハンデ
  • 芝2500M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ルックトゥワイス

戦歴 19戦6勝 生産者 追分ファーム 馬主 飯塚知一
調教師 藤原英昭 騎手 D.レーン

取材ノート

 117,538人の入場者があった今年の日本ダービー(G1)。その大観衆の目の前で行われた目黒記念(G2)において、度肝を抜かせるようなレースを見せたのがルックトゥワイスだった。

 「自分自身、2歳の乗り慣らしから入厩まで、ずっと跨がってきた思い入れのある馬です。

ステイゴールド産駒らしい小柄な馬体でしたが、調教の動きは良かったですね。ただ、気むずかしい性格にも父の影響が見え隠れしていました」と話すのは、追分ファームリリーバレーの平沼敏幸厩舎長。管理をする藤原英昭調教師からも、『入厩は秋でいい』との確認を得たことで、心身共に成長を促しながらの調教ができました、とも平沼厩舎長は話す。

 「ただ、入厩に向けて調教が強くなってきたことに嫌気がさしたのか、馬場に入っていこうとしなくなるなど、気性面ではとにかく手を焼かされた馬でした。それでもバネの効いた走りを見せるなど、ひょっとしたら大きな所も狙えるのではと期待していたのも事実でした」(平沼厩舎長)

 2歳の10月に牧場を離れてからは入念な乗り込みが続けられ、デビューは3歳2月のメイクデビュー東京。そのレースこそ敗れはしたものの、間を開けた7月の未勝利戦で初勝利をあげると、年明け1月の500万下で2着に入着し、4月には春日山特別、青嵐賞と優勝。10月の魚沼特別の勝利から次の年の10月に行われた六社Sまで、よく言えば複勝圏を外さないレース、悪く言えば勝ちきれないレースが続いていく。

 「青嵐賞当日は、育成を手がけたペルシアンナイトがダービーに出走していたこともあって応援に出かけていたのですが、いい勝ち方を見せてくれた上に、同じ東京競馬場の芝2400mで行われた、ダービー(G1)よりも速い勝ち時計だったので、より期待も高まりました」(平沼厩舎長)

 ルックトゥワイスが勝ちきれない理由には、エンジンのかかるのが遅いという脚質もあった。

 「また、未勝利戦ではゲートに難があって敗れたので、牧場に戻ってきた際には藤原先生から、『ゲート練習を重点的にやってくれ』とも言われました。この時は結果をすぐ出してくれましたが、課題を確実にクリアしながら強くなっていく馬なのかもしれません」(平沼厩舎長)

 昨年のグレイトフルSを優勝して初のオープン入り。続く日経新春杯(G2)で2着となり、初重賞制覇が見えた日経賞(G2)、そして新潟大賞典(G3)だったが、日経賞(G2)ではスローペースで思うようなレース運びができずに6着に敗退。新潟大賞典では他馬との接触も影響する形で4着に破れてしまう。

 ひょっとしたら、このまま重賞を勝てないのでは…とさえ考えた目黒記念(G2)。だが、この時にコンビを組んだレーン騎手こそが、勝利の立役者となった。

 「後方からのレースとなりましたが、ペースが速く流れてくれましたし、何よりもレーン騎手が勝ち味の遅さを補うような騎乗を見せてくれたことが、勝利に繋がったのだと思います」(平沼厩舎長)

 ハイペースを作り出した先行勢が失速していく中、大外に進路を取ったルックトゥワイスは上がり3ハロン34秒3という切れのある末脚で、一気に先頭へと躍り出る。そこにはエンジンの遅さどころか、むしろ、搭載しているエンジンの凄さを感じさせる程だった。

 この後は調整放牧へと入ったルックトゥワイス。秋競馬における最大目標となりそうなのは、同じ東京競馬場で行われるジャパンC(G1)となりそうだ。

 「今後は更にメンバーも強化されていくのでしょうが、それでもルックトゥワイス自身も、年齢を感じさせないほどの成長を遂げていると思いますし、秋競馬でどんなレースを見せてくれるか楽しみです」と話す平沼厩舎長。父のステイゴールドが初重賞制覇を果たしたのは、同じ6歳時の目黒記念(G2)であり、そして香港ヴァーズ(G1)でG1馬となったのは7歳のこと、ルックトゥワイスもまた、まさにここから全盛期を迎えることになりそうだ。