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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(特指) 別定
  • 芝1800M
  • 天候:雨
  • 芝:稍重

レイエンダ

戦歴 8戦4勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (有)キャロットファーム
調教師 藤沢和雄 騎手 C.ルメール

取材ノート

 「まずはホッとしました」とレイエンダの初重賞勝利を振り返るのは、育成を手がけたノーザンファーム早来の山内大輔厩舎長。1番人気で臨んだ3歳時のセントライト記念(G2)から重賞に挑戦すること、これが4回目。しかしながら今年の東京新聞杯(G3)に続き、このエプソムC(G3)でも5番人気と評価を落としていた。

 「最近は競馬の内容も良くなかったですからね。前走(メイS)よりもメンバーが強くなるだけに、レース前はどうなるのかなと思ってもいましたが、その鬱憤を晴らすようないい競馬を見せてくれました」(山内厩舎長)

 全兄は日本ダービー(G1)、そして天皇賞(秋)(G1)を制したレイデオロ。その血統面だけでなく、育成時の評価の高さや、スケール感溢れる好馬体も相成って、デビュー前から話題を集めていたのが、当時のレイエンダだった。

 7月のメイクデビュー札幌。単勝1.2倍という圧倒的な一番人気を集めたレイエンダは、その期待に応えて勝利をあげる。しかし、その矢先に両前脚の骨折が判明。手術の後は山内厩舎で調整が行われることになった。

 「残念でしたが、それだけにいい状態で送り出さなければとの思いもありました。育成時に感じていた前向きさは手術後も失われてはおらず、いい状態で送り出せたとも思っていたので、復帰後の活躍は誇らしく見ていました」(山内厩舎長)

 秋のG1戦線に向かうには勝利が必要不可欠だったセントライト記念(G2)。しかしながら、同じ時期に山内厩舎で育成されていたジェネラーレウーノの後塵を拝して2着となると、チャレンジC(G3)では古馬の壁の前に跳ね返されて6着に敗退。その後も初めての芝マイル戦となった東京新聞杯(G3)では8着、1番人気に推されたメイSも9着と人気を大きく裏切ってしまう。その姿を見た山内厩舎長にはレイエンダが走ることを嫌になっているようにも見受けられた。

 「藤沢先生や厩舎の皆さんだけでなく、中間を管理してくれたノーザンファーム天栄のスタッフも、かなり苦労していたと思います。それだけに良く立て直してくれたと思いますし、今回でいうと装着したチークピーシーズの効果もあったのでしょう」(山内厩舎長)

 チークピーシーズの効果もあったのか、このエプソムC(G3)ではスムーズなスタートを切ったレイエンダは、1000m通過が63秒9というスローペースを2番手で追走。ゴール前でも持ち前の前向きさが失われることなく、逃げたサラキアを3/4馬身差交わして見せた。

 「道中の雰囲気も良かったですし、位置取りも含めてこれなら行けると思っていました。先行して抜けだすという、まさに理想通りの競馬ができたと思いますし、この勝利をステップにして、更なる飛躍も期待できそうな勝利となりました」(山内厩舎長)

 秋は重賞戦線、そしてG1戦線も沸かしてくれそうなレイエンダだが、このエプソムC(G3)のような芝中距離をターゲットにしていくとなると、おのずと兄レイデオロとの直接対決も視野に入ってくる。兄弟でのダービー馬も期待されていた能力の高さを証明するのは、その兄を下してのG1制覇となるのかもしれない。