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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 定量
  • ダ1800M
  • 天候:晴
  • 芝:良

クリソベリル

戦歴 6戦6勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (有)キャロットファーム
調教師 音無秀孝 騎手 川田将雅

取材ノート

 デビューから無傷の6連勝での中央G1制覇。前走の日本テレビ盃(Jpn2)では初対戦となる古馬を難なく退け、更にメンバーが強化されたこのチャンピオンズC(G1)でも、クリソベリルの強さは変わらなかった。

 「パドックでの姿を見ても、厩舎サイドが最高の仕上げをしてくれたと思えました。一線級の古馬を相手に楽な競馬にはならないだろうとは思っていましたが、それでも能力を出し切れたのなら、勝ち負けの競馬になると信じていました」と話すのは、育成を手がけたノーザンファーム空港の樋口政春厩舎長。全兄のクリソライトを含め、母クリソプレーズの仔を数多く手がけてきた樋口厩舎長であるが、その中でもクリソベリルに対しては、育成時から高い評価を与えていた。

 「馬体、動き共に兄弟と共通する能力の高さが感じられていました。しかもクリソベリルは普段から落ち着きもありましたが、このレースでは根性も見せてくれました」

 ゲートが開くと、逃げたインティをマークする形でレースを進めて行ったクリソベリルは、最後の直線で先頭に立ったインティに並びかけようとする。その時、後方から脚を伸ばしてきたのが1番人気を集めていたゴールドドリーム。G1馬となった古馬2頭に挟まれる形となったクリソベリルだったが、そこでひるむどころか、2頭の間をこじ開けるようにしながら先頭に躍り出る。しかも、勝ち時計の1分48秒5は従来のレースレコードを1秒6も更新しており、強さだけでなく、速さも証明した上でダート界の頂点へと躍り出た。

 「川田騎手の位置取りも良かったと思いますが、それでも2頭が前に出た時には、割って来れないのではないかと思いました。それだけに強い競馬を見せてくれたと思います」

 デビューから無敗でのチャンピオンズC(G1)制覇は史上初の快挙となる。しかも、それをやってのけたのが、まだ、競走馬として完成しきっていない3歳馬というのも驚きというしかない。

 レース後、陣営からは今後は海外遠征も選択肢の1つとしてあげられていた。この強さに加えて、年齢や血統背景からしても、更なる成長も見込めるとなると、海外でもクリソベリルの快進撃は続きそうな気がしてくる。

 「自分たちの手がけた馬が、海外のレースに挑戦するという話になっているのは嬉しいことです。まだまだ強くなれるとも思いますし、まずは怪我無く順調に、次のレースに臨んでもらいたいですね」

 半弟となるヴァーダイトも、12月15日に行われたメイクデビュー阪神を快勝。この馬もまた樋口厩舎長の元で管理をされた育成馬であり、偉大な兄と同様に、いずれはG1タイトルへと上り詰めていきそうだ。