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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳 (国際)(特指) 別定
  • 芝1800M
  • 天候:曇
  • 芝:良

コルテジア

戦歴 6戦2勝 生産者 (株)ノースヒルズ 馬主 前田幸治
調教師 鈴木孝志 騎手 松山弘平

取材ノート

 3歳牡馬クラシックの前哨戦「第60回きさらぎ賞(G3)」が2月9日、京都競馬場芝1800mで行われ、新冠町ノースヒルズ生産コルテジアが最後の直線で力強く脚を伸ばし1分48秒3で優勝。通算成績を6戦2勝2着1回3着1回(重賞1勝)とした。

 生産牧場ノースヒルズにとって2020年最初のJRA重賞勝利は、グレード制制定後、日高地区の生産牧場としては単独トップとなる12年連続(ノースヒルズマネジメント名義含む)JRA重賞勝利のメモリアルVとなり、明け3歳世代4頭目の重賞勝ち馬誕生の瞬間にもなった。

 その勝利を同グループ育成部門の齋藤マネージャーは、鳥取県の大山ヒルズ事務所のテレビで確認したそうだ。「デビュー3戦目に未勝利クラスを勝ったあと、重賞競走では結果を残すことができていませんでしたが、レースを使って牧場へ戻ってくるたびに、馬がどんどん成長している手応えを感じていました。ですから、今回、人気はありませんでしたが、良い競馬をしてくれるのではないかと内心は期待していました。牧場が大事にしてきた血統で重賞競走を勝てたというのも嬉しいです」と声を弾ませた。

 コルテジアの曾祖母ゲイアティーガールは半姉に英G2競走優勝馬がいる血統。英国三冠馬ニジ

 ンスキー直仔の良血馬として輸入されたが、競走馬としては不出走のまま繁殖牝馬となっている。1995年のことだ。それから四半世紀。今回のきさらぎ賞(G3)はゲイアティーガールの子孫として初の重賞タイトルにもなった。

 「祖母のポンデローザは、レースにいくと素直でしたが、サンデーサイレンスの仔で乗り慣らしにも苦労させられるような、そんな激しい気性の持ち主でした。それでも、スピードを武器に芝の短距離で6勝をあげて、重賞競走にも出走してくれています。母のシェルエメールも似たようなタイプで、半兄エールショーもどちらかといえば短い距離に向いているような印象で、この馬自身もピリッとした気性の持ち主でしたから育成をスタートさせた当初は短い距離で活躍してくれるような、そんなイメージを持ってメニューを組み立てていました」。

 しかし、調教が進むにつれて、そのような評価に変化を持たざるを得ないほどに馬が変わってきたという。「乗り込むにつれて体のラインがシャープになって、シルエットが美しい曲線になってきたのです。当時はまだ気性面に幼さを残してはいましたが、兄とは違うタイプの競走馬になるかもしれないと思うようになりました」。初勝利を記録したあと、デイリー杯2歳S(G2)は逃げて失速したものの、抑える競馬を試みたシンザン記念(G3)はジリジリと差を詰めて3着。齋藤マネージャーは「今回は、シンザン記念(G3)の経験が生かされた競馬だったと思います。気性面も含めて、まだまだ成長の余地があると思いますので、今回のような競馬ができれば楽しみが広がります」と笑顔。

 レース後はすぐに大山ヒルズに戻り、昨年の最優秀2歳牡馬コントレイルとともに皐月賞(G1)へ向けて英気を養っているというが、同ヒルズでは、すでに次世代の馬たちもデビューに向けてトレーニングに励んでいる。大山ヒルズにとって、気の抜けない日はまだまだ続きそうだ。