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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)(特指) ハンデ
  • 芝3400M
  • 天候:曇
  • 芝:良

ミライヘノツバサ

戦歴 23戦5勝 生産者 (株)諏訪牧場 馬主 三島宣彦
調教師 伊藤大士 騎手 木幡巧也

取材ノート

 かつて存在した東京競馬場の長距離重賞競走の名残を残すレースで、現在、中央競馬で行われている芝3000m以上の重賞競走で唯一のハンデ戦「第70回ダイヤモンドS(G3)」が2月22日、東京競馬場で行われ、青森県の諏訪牧場生産で16番人気ミライヘノツバサが最後の直線でメイショウテンゲンとの叩きあいを制して優勝。8度目の重賞挑戦でグレードレースウイナーの仲間入り。通算成績を23戦5勝としている。

 諏訪牧場は1955年(昭和30年)に創業。グリーングラス(菊花賞、有馬記念、天皇賞(春))やタムロチェリー(阪神ジュベナイルフィリーズ(G1))などを送り出してきた青森県の牧場だ。

 諏訪豊蔵代表に喜びの声を伺った。「牧場で応援していました。人気はありませんでしたが、休み明けの前走が悪い内容ではなかったので、今回、相手は強くなっていましたが何とか復活してほしいと願っていました。後方から直線勝負というのは、今までの勝ちパターンではないだけに少々驚きましたが、本当に頑張ってくれたと思います」と声を弾ませ「三島オーナーにとっても、伊藤調教師にとっても、そして種牡馬ドリームジャーニーにとっても初重賞制覇というのも嬉しいです。そういえば、祖母タムロチェリーの時も谷口オーナー、西園調教師、そして父セクレトにとっても平地重賞初勝利でした」と不思議な縁を明かしてくれた。そして「この血統は、大穴血統なのです」と諏訪さん。調べてみれば、最優秀2歳牝馬にも選出された祖母タムロチェリーが小倉2歳S(G3)を制したときは15頭立て15番人気。その単勝は万馬券(1万780円)にもなり、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)でも9番人気アローキャリーとの組み合わせで馬連は2万5350円という大きな馬券になった。母の半弟タムロスカイが2013年メイSを勝ったときも18頭立て16番人気で単勝1万9280円。単勝、枠連、馬連、馬単、3連複がいずれも万馬券で、3連単では129万円を超えるビッグな馬券を演出している。

 そんなミライヘノツバサだが、生まれたときはドリームジャーニー産駒ということもあって決して見栄えがするタイプではなかったという。ただし、バランスや動きの良い馬であることに加え、母タムロブライトが大きな馬だったということもあって「競走時の馬体重が標準以下ということはないはず」とセレクトセールへの上場を決めて、そこで三島オーナーの目に止まった。「比較展示では多くの人に見てもらった記憶がありますが、今のこの馬があるのは、今のオーナーと巡り合ったからこそ。ケガをしたあとも大事にしてくれたことに感謝していますし、生産者としては皐月賞(G1)や菊花賞(G1)といった大きな舞台にまで駒を進めてくれたことも嬉しい」。

 その皐月賞(G1)では思い出もある。出走の記念に売り出されているミライヘノツバサのグッズを買い求めようとしたところ「第1競走の前には、もう売れ切れていました。印象的な名前であることも大きいのでしょうが、たくさんのファンに愛されている馬なのだなと改めて感謝しました」。グッズが買えなかったことは残念だったが、生産者としては嬉しい出来事だったという。

 「7歳馬ですが、長く休んでいたこともあってまだ23戦。ここまで我慢してくれたオーナーや関係者のためにも、これからも長く活躍してほしい」。再び羽ばたき始めた「未来への翼」がさらに大きく飛躍してくれることを期待したい。