文字サイズ

文字サイズとは?



HOME > トピックス > 重賞ウイナーINFORMATION > クロノジェネシス


重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 定量
  • 芝2200M
  • 天候:曇
  • 芝:稍重

クロノジェネシス

戦歴 11戦6勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 斉藤崇史 騎手 北村友一

取材ノート

 毎年、梅雨時の開催となる宝塚記念(G1)。過去5年でも3年連続で稍重の芝の上でレースが行われたが、今年も直前に降った雨が回復した馬場を稍重へと変化させた。

 この雨を好材料と見ていたのが、クロノジェネシスの育成調教を手がけた、ノーザンファーム早来の野崎孝仁厩舎長だった。

 「これまでのレースを見ても、雨で渋った馬場がマイナスにならないと思っていましたし、むしろ他の出走馬たちよりも、この条件を味方にできるのではとの期待はありました」

 クロノジェネシスの競走成績を振り返ると、稍重のメイクデビューと秋華賞(G1)、そして、重馬場で行われた京都記念(G2)を勝利。今年の宝塚記念(G1)出走馬の中でも、渋った馬場における適性の高さは明らかだった。

 しかも、4歳を迎えて更に成長していたことは、前走よりプラス10sという馬体重にも現れていた。

 「パドックを周回する姿は、約1年前にここにいた頃と比べると、まるで別の馬のようにも見えました。元々体幹の強い馬でしたが、そこに見た目の力強さも加わったような印象すらありました」

 京都記念(G2)、大阪杯(G1)と先行するレースを見せていたクロノジェネシスであるが、今回は鞍上を務めた北村友一騎手の折り合いを重視する騎乗もあって、中団からレースを進めて行く。それでも外を回しながらポジションを上げていくと、4コーナーを過ぎた辺りから一気に先頭へと躍り出る。

 「3コーナーを回ってからの手応えが他の馬とは違っていたので、これなら行けると思いました。それでも、直線で見せた伸びには驚かされました」

 直線へと入っていったクロノジェネシスは、他の馬が重い馬場でスタミナもスピードも削がれていく中を、1頭だけ別のコースを走っているかのように加速を続けて行く。後方で脚を溜めたキセキが迫ってくるも、それでもセーフティリードと呼ぶに相応しい差を付けてゴール。その着差は、これまでの宝塚記念(G1)のレース史上最大となる6馬身差となった。

 「条件を問わずに力を出し切ってくれる、その走りには頭が下がります。今後のローテーションはまだ未定ですが、まだまだ強くなってくれると思いますし、今後の活躍も楽しみです」

 昨年、同じ野崎厩舎で管理されていたリスグラシューは、同じ宝塚記念(G1)を制しただけでなく、コックスプレイト(G1)に続き、有馬記念(G1)も優勝して、見事、JRA年度代表馬に選出された。クロノジェネシスもまた、育成厩舎の先輩と同じ道を歩み始めたと言えそうであり、この後、更にタイトルを重ねた暁には、再び関係者に年度代表馬のタイトルを授けるのかもしれない。