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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(特指) ハンデ
  • 芝2000M
  • 天候:曇
  • 芝:良

アドマイヤジャスタ

戦歴 15戦3勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 近藤旬子
調教師 須貝尚介 騎手 吉田隼人

取材ノート

 今から2年前の春。ノーザンファーム早来で行われた2歳馬の合同取材において、ジャスタウェイの初年度産駒というだけでなく、調教での目覚ましい動きからも、高い評価を受けていたのがアドマイヤジャスタだった。

 「個人的には同世代の育成馬の中でも、トップクラスの評価をしていました。半兄のアドマイヤラクティに騎乗していたスタッフからも、『この頃の兄に似ている』と言っていた程でした」と話すのは、育成を手がけたノーザンファーム早来の木村浩崇厩舎長。その期待通りにデビュー後は未勝利戦に続き、黄菊賞も優勝。ホープフルS(G1)では、次の年に皐月賞(G1)を制するサートゥルナーリアから1馬身半差の2着に入着する。

 クラシック戦線に向けて順風満帆の活躍も期待されたアドマイヤジャスタであったが、単勝1.5倍の支持を集めたすみれSで2着に敗れると、そこから歯車が狂ったかのように、皐月賞(G1)ではライバルサートゥルナーリアから0秒9差の8着。世代の頂点を決める日本ダービー(G1)でも18着に敗れてしまう。

 その日本ダービー(G1)の後、アドマイヤジャスタは木村厩舎へと戻ってくる。

 「疲れもあったのでしょうが、育成時は大きなストライドで走っていた馬が、手先だけの走りに変わっていました。こちらには2か月程いたのですが、それでも状態は思ったように上がりませんでした」

 復帰初戦の京都大賞典(G2)では15着。その後のレースでも二桁着順を繰り返していったアドマイヤジャスタであるが、パシュファイヤーを着用した鳴尾記念(G3)で6着と、復調の気配を見せ始める。

 「ノーザンファームしがらきのスタッフとも話したことがあったのですが、レースで集中していないような印象があっただけに、最後までしっかりと走っていた鳴尾記念(G3)と、その効果は出ていたのではと思えました」

 鳴尾記念(G3)の後、再度、アドマイヤジャスタは木村厩舎での調整が行われる。輸送による体重減少も戻りつつあり、それに従って動きも次第に良くなってはいったが、この函館記念(G3)は自信を持って送り出せたわけでは無かったとも話す。

 「それまで、しがらきのスタッフが頑張ってくれたことを引き継いだだけでしたし、正直、掲示板に載るようなレースをしてくれたら…と思っていました。それだけに函館記念(G3)のレースぶりには驚かされました」

 外枠の発走ながらもスムーズなスタートを切ったアドマイヤジャスタは、1000m通過で58秒8という速い流れを中団からレースを進めて行く。3コーナーを過ぎてから鞍上の吉田隼人騎手の手綱が動くと、外から一気にポジションを上げていき、そのままの勢いで最後の直線では馬場の真ん中に進路を取る。

 「コーナーを回った時、いい位置にいたのでビックリしました。最後の直線の脚色も他の馬とは違っていましたし、抜け出した時には勝利を確信しました」

 なんと16頭中の15番人気での初重賞勝利。単勝払い戻しの7,730円もさることながら、三連単は343万2,870円。この日は中京記念(G3)も最低人気のメイケイダイハードが勝利しており、WIN5は昨年の3月3日以来となるキャリーオーバーとなった。

 「自分たちが携わったのは、レース前のほんの僅かな時間であり、しがらきのスタッフや須貝先生、そして厩舎の皆さんが様々な取り組みをアドマイヤジャスタにしてくれた成果だと思っています。この勝利がアドマイヤジャスタにとって、いいきっかけとなってくれるはずですし、どこか感動すら覚える重賞勝利となりました」

 この函館記念(G3)の後、アドマイヤジャスタは木村厩舎に戻り、札幌記念(G2)に向けての調整が行われている。

 「メンバーも強くなりますし、自分の人気以上の着順を目指して欲しいです」と木村厩舎長は話すが、状態は更に上向きとも話していただけに、札幌記念(G2)でも、あっと言わせるようなレースを見せてくれるのかもしれない。