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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(特指) ハンデ
  • 芝1600M
  • 天候:晴
  • 芝:良

メイケイダイハード

戦歴 30戦5勝 生産者 浦河小林牧場 馬主 名古屋競馬(株)
調教師 中竹和也 騎手 酒井学

取材ノート

 サマーマイルシリーズの第2戦、第68回トヨタ賞中京記念(G3)は7月19日に阪神競馬場で行われ、ゴール前では4頭が横並びになるハンデ戦らしい大激戦となったが、その中から抜け出したのは、この日が2度目の重賞挑戦となった18番人気メイケイダイハードだった。管理する中竹和也調教師は今年の葵Sに続く重賞制覇で通算23勝目。鞍上の酒井学騎手は今年のマーメイドS(G3)に続く重賞制覇で通算16勝目。わずか1年の供用で米国に戻された父のハードスパンにとっては初のJRA重賞勝利となった。

 メイケイダイハードの生まれ故郷は、浦河町の浦河小林牧場。1961年創業という歴史ある牧場で過去には90年のJRA賞最優秀古牝馬パッシングショットや、02、03年の目黒記念(G2)2連覇のトシザブイ、12年プロキオンS(G3)に勝ったトシキャンディなどを送り出してきた牧場だ。現在は、本場のほか中期育成牧場を有し年間15頭前後を生産している。

 レース当日、外せない所用のために牧場を離れていたという小林孝範代表はスマートフォンの画面でレースを見たという。

 「人気は全然ありませんでしたけど、私たちのような牧場にとって重賞競走は出走するだけでも嬉しいことです。とくに今回は調教内容が良かったので、どんな競馬をしてくれるのか楽しみにしていました」とレース前の心境を話してくれた。ちなみに、直前の調教タイムは栗東の坂路で自己ベストとなる51秒2をマーク。調子の良さを伺わせていた。

 「小さな画面でしたが、良いポジションをキープしていることはわかりましたし、直線に向いたときの手応えも良く見えました。きわどい勝負になりましたが、本当によく頑張ってくれたと思います。嬉しかったです」と声を弾ませた。

 思い返せば8年前、浦河小林牧場生産トシキャンディがプロキオンS(G3)を逃げ切ったときも愛馬の鞍上は酒井学騎手で、そのときも単勝は万馬券だった。「相性の良さと言いますか、そんな巡りあわせもあったのかもしれませんね」と笑顔。

 そんなメイケイダイハードが過ごした牧場時代のことを訪ねると「母親にサンデーサイレンス、そしてキングカメハメハの血が入っていることから配合種牡馬には悩まされますが、ハードスパンを選んでよかったです。現在の馬体重(レース当日538kg)が示すとおり、生まれたときから大きな馬でした。大きい分、見栄えもしましたし、自慢できるような馬でした」と話してくれた。

 1歳の秋まで小林さんの手元にいたそうだが、その間も順調そのもの。「男馬らしい気の強さがある一方で、とても賢い馬で、人間の手を煩わせるようなところはありませんでしたし、生まれたときからバランスの良い馬体は、成長する過程で崩れることなくそのまま順調に育っていきました」。

 大きな期待とともに送り出した愛馬は2歳10月にデビューし3戦目に初勝利。ゆっくりとだが確実に力をつけて重賞ウイナーにまで上り詰めた。

 「今回の勝利で、名前を憶えてくれた方も多いのではないかと思います。これを機に応援してくれると嬉しいですし、これからも大きな舞台で活躍して欲しいです」と期待に胸を膨らませている。