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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(特指) 別定
  • 芝1600M
  • 天候:晴
  • 芝:良

サトノアーサー

戦歴 20戦5勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (株)サトミホースカンパニー
調教師 池江泰寿 騎手 戸崎圭太

取材ノート

 2018年のエプソムC(G3)以来、2年2か月ぶりとなる勝利を重賞制覇で成し遂げたサトノアーサー。

 「靱帯を痛めて長期の休養に入っていましたが、高いポテンシャルを持っていた馬であり、再び大きなタイトルを取らせたいとの思いは、関係者の総意でもありました」と話すのは休養中の管理を行ってきた、ノーザンファーム早来の伊藤隆行厩舎長。その頃の話を聞くと、「調教を進めては痛みが出て休ませ、痛みが無くなってからまた乗り出すといった感じで、とにかく脚元のケアには神経を使いました」とその時の苦労を振り返る。まさに一進一退の日々が続く中、乗り込んでからの痛みが次第に無くなっていくと、そこから徐々に全盛期の走りを取り戻していく。

 「それでも高望みをしてはいけないと思っていました。復帰まで時間こそかかってしまいましたが、待っていただいた里見オーナー、池江泰寿先生や厩舎スタッフの皆さん。そして入念なケアをしてくれていたノーザンファームしがらきのスタッフと、本当に感謝しかありません」(伊藤厩舎長)

 その思いを受け止めたかのように、復帰後のサトノアーサーは堅実なレースを続けて行く中、ついに歓喜の瞬間は訪れる。昨年のポートアイランドSで復帰を果たしてから8戦目となる関屋記念(G3)。スタートのタイミングが合わず、後方からのレースとなったものの、ポジションを上げていきながら、最後の直線では馬場の外目に進路を向けていく。

 「調子がいい頃に見せていた、大きなストライドで伸びてくる走りを見た時には、どこか嬉しくもなりました。後ろからのレースとはなりましたが、直線の長い舞台でのレースだったことや、朝方の雨で速い時計での決着にならなかったことも、サトノアーサーの味方をしてくれたのだと思います」(伊藤厩舎長)

 先手を奪ったトロワゼトワルが逃げ切りを図る中、まさに長くいい脚を使ったサトノアーサーは並ぶ間もなく差しきると、そのまま1馬身1/4差を付けてのゴール。その末脚はクラシック戦線を沸かせていた3歳時や、初の重賞制覇を果たした4歳時のエプソムC(G3)を彷彿とさせる切れがあった。

 「勝ったことだけでなく、重賞の舞台で無事に走りきってくれたことも嬉しさを感じました。自分の厩舎で管理をしてたことを知る、多くの関係者の方からも『おめでとう』との連絡をもらいましたし、レース後の取り上げられ方を見て、改めて多くのファンの方からも応援してもらっていたのだなと感動しました」(伊藤厩舎長)

 ファンだけでなく、復活へと導いた関係者の期待するところは、やはり悲願のG1タイトル。レイデオロ、キセキ、ペルシアンナイト、スワーヴリチャード、リスグラシューなど、ハイレベルな活躍馬が揃った2014年世代でも、高い注目度を集めていたサトノアーサーが、ついに同世代のG1ホースと肩を並べる日が来ようとしている。