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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系2歳 (国際)(特指) 馬齢
  • 芝1800M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ソダシ

戦歴 2戦2勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 金子真人ホールディングス(株)
調教師 須貝尚介 騎手 吉田隼人

取材ノート

 日本競馬界にまた新たな歴史が刻まれた。白毛馬としては初めてとなる芝レースでのJRA重賞制覇を飾ったソダシ。育成先となるノーザンファーム空港の窪田淳調教主任は、近親となるブチ色の白毛馬、ブッチーニの騎乗育成も手がけていた。

 「ブッチーニよりもソダシの方が馬体がしっかりしている印象がありました。共通していたのは、汚れた時の手入れが大変なことですね」と笑顔で話す窪田調教主任。この血統らしい気の強さもまた、ブッチーニを彷彿とさせていましたとも教えてくれるが、イヤリングから来た頃から感じていた、牝馬離れした好馬体の通りに、ソダシは精神面も落ち着きが見られていた。

 「調教では常に安定感溢れる走りを見せていました。調教メニューを濃くしても馬体を減らすこと無く、非常に調整しやすい馬でもありました」

 この白毛牝系にその名を残す、初めてのグレードレース勝ち馬となったユキチャン。そして父クロフネという血統背景からも、ダート適性の高さも感じさせるが、実際に窪田調教主任もダート向きではないかと思っていたという。

 「それでもスピード能力の高さも感じさせており、調教を進めて行く中で芝でもやれるのではと思えるようになりました。早期デビューも見込める程に順調だったので、須貝先生とも相談した上で、洋芝で行われる北海道開催に照準を向けていきました」

 距離はこなせるはずと思っていたと話す窪田調教主任だが、メイクデビュー函館の芝1800mで迎えたデビュー戦では、先行抜け出しの安定感溢れるレース内容で勝利。一躍、札幌2歳S(G3)の有力候補として名前が上がるようになる。

 「新馬戦の内容も良かっただけでなく、楽に勝てたことも大きいと思いました。レース後は牧場に戻ってきましたが、中間の状態がとても良かったですし、札幌2歳S(G3)でもいいところがあると期待をしていました」

 その状態の良さはレース内容にも証明された。1000m通過が59秒2という、速い流れの競馬となった中、ソダシは外目を周りながら先行勢を射程圏内に置いていく。3コーナー手前から一気にポジションを上げていくと、最後の直線では堂々と先頭に躍り出る。

 もし、ファンがこの日の競馬場に入場していたのなら、大歓声が起こったであろうその光景であったが、ソダシは無人の荒野を突き進むかのように、しっかりと地面をとらえながら先頭でゴール。その時に計時された勝ち時計の1分48秒2は、レースレコードと札幌競馬場の2歳コースレコードを更新する好時計だった。

 「最後は2着馬に詰め寄られましたが、勝ちを意識しての仕掛けでしたし、この馬らしい早めの仕掛けから長くいい脚を使う競馬ができたと思います。それでもこの時計には驚きました」

 「それでも、馬場が渋ってもこの強さは変わらないはずです」とも話す窪田調教主任。育成時の評価やこのレース結果からすると、芝、ダートも問題なし、時計勝負だけでなく、パワー勝負になっても大丈夫という、まさにオールラウンダーな活躍をしてくれそうなソダシ。この勝利により、来年のクラシック出走もほぼ確定させたと言えそうだ。

 「見た目からしてもスター性がある馬だけに、今後の活躍も楽しみです」と話す窪田調教主任。次にソダシが目指すのは、白毛馬では初めてのG1制覇、そしてクラシック制覇となっていくのだろう。