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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳 (国際)牝(指定) 馬齢
  • 芝2000M
  • 天候:曇
  • 芝:稍重

マルターズディオサ

戦歴 9戦4勝 生産者 (有)天羽禮治牧場 馬主 藤田在子
調教師 手塚貴久 騎手 田辺裕信

取材ノート

 上位3着以内までに秋華賞(G1)への優先出走権が付与される「紫苑ステークス(G3)」。2016年2着のヴィブロス、2017年優勝のディアドラがともに秋華賞(G1)を制覇。昨年はカレンブーケドールがこのレース3着から本番となる秋華賞(G1)で2着となるなど、関連性の高いレースとして注目されている。

 今年は9月12日に中山競馬場で行われ、田辺裕信騎手騎乗のマルターズディオサが押し出されるように4角で先頭にたち、そのままゴールまで押し切った。通算成績は8戦4勝2着2回。

 マルターズディオサの生まれ故郷は日高町の天羽禮治牧場。今回は、実娘の天羽里美さんに話を聞いた。

 レース当日は土曜日。仕事に出ていたスタッフも手を休めてテレビの前に集まっていたそうだ。「オークス(G1)以来の実戦でしたがスピードがある馬なので、減っていた馬体重が戻っていたり、この馬向きの展開になれば」と和気あいあいにレースを待っていたそうだ。

 「思っていた通りになって本当に嬉しかったですし、スタッフはみんな自分のことのように喜んでいました。素晴らしい繁殖牝馬を預けてくださった馬主さんはじめ、多くの方々のおかげです」と笑顔を広げた。

 昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)2着のあと、チューリップ賞(G2)に勝ち挑んだ桜花賞(G1)は8着とはいえ、春シーズンは牝馬クラシックを盛り上げる主力の1頭としてキャリアを重ねた。

 「馬のおかげでマルターズディオサの生産者として話を聞かれることが多いのですが、育てたなんて恐れ多いと思っています。あれよあれよという間にどんどん出世して、もう手の届かない存在です」と笑う。

 「今まで携わって下さった育成所の皆さん、獣医さん、装蹄師さんはじめ厩舎の方々や馬をここまで育てて下さり、オーナーが周囲にいる人すべてを信じてくれるからマルターズディオサがその才能を開花できたと思っています」と喜びを噛み締めている。

 天羽禮治牧場は、かつては育成も手掛けていた時代があり、そのときに生産の大切さを痛感したという。「今から10年ほど前に育成時代の経験を生かした生産をやってみたいという思いで方針を切り替えました。当時から、私と同じ考えをもったスタッフが助けてくれたからこそ、今があると思っています。この10年で、土地改良や施設の充実、牧場の方針もそうですが何よりスタッフの技術や考え方などが大きく変わり、お客様に安心して大切な馬を預けて頂ける環境がようやく整ってきたのかなって、そう思います。馬づくりは一人ではできません。これからも、牧場を大切にしてくださるお客様に応えるために、周囲の方々と良い関係を構築し、できる事を120%かそれ以上の情熱をもって預からせて頂いています」と目を輝かせている。

 そうした成果もあって、この秋はマルターズディオサのさらなる活躍を期待している。