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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系2歳 (国際)牡・牝(指定) 馬齢
  • 芝1600M
  • 天候:晴
  • 芝:良

グレナディアガーズ

戦歴 4戦2勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 中内田充正 騎手 川田将雅

取材ノート

 2014年から施行場所を阪神競馬場の芝1600mへと移した、朝日杯フューチュリティS(G1)。昨年の勝ち馬であるサリオスは、牡馬クラシック戦線を沸かしたどころか、毎日王冠(G2)で古馬を一蹴。一昨年の勝ち馬アドマイヤマーズも、3歳時にはNHKマイルC(G1)を優勝しただけでなく、史上初となる3歳馬の香港マイル(G1)制覇を果たした。

 勝ち馬は今後の活躍が約束されているような出世レースを、何とレコードで勝利したのがグレナディアガーズ。父は世界各国でG1馬を送り出しているFrankel、母はBCフィリー&メアスプリント(G1)の勝ち馬ウェイヴェルアベニューという血統背景も含め、日本競馬界にニューヒーローが誕生したとも言えるだろう。

 育成を手がけたのは幾多の名馬を送り出してきた、ノーザンファーム早来の山内厩舎。山内大輔厩舎長は初めて見たグレナディアガーズについて、「イヤリングから移動してきた時からいい馬でした。体高は無かったものの、バランスが取れていて、筋肉の質も良さそうでした」と話す。

 激しい気性をしていると言われるFrankelの産駒ではあったが、グレナディアガーズは操縦性にも秀でており、育成時においては、人の手を煩わせるようなことはまるでなかったという。しかも調教も順調に進められ、開幕週のメイクデビューからの始動を考えた時期もあったと話す。

 「こちらでもいい状態でしたが、中内田生からも『どこを使っても勝てる』と聞いていたので、より期待も高まりました」

 勝利を確信した7月のメイクデビュー新潟。だが、勝ったサルビアに上手く立ち回られて2着に惜敗。今度こそ、との思いを持った、中京競馬場での2歳未勝利戦ではあったが、後にデイリー杯2歳S(G2)を勝利するレッドベルオーブに屈しただけでなく、4着に敗れてしまう。

 「未勝利戦はレコード決着となっただけでなく、事前にレッドベルオーブの評判も聞いていただけに、悔しかったですが、この経験が次に繋がればと思っていました。ただ、その後でノーザンファームしがらきのスタッフも、前向きになってきた気性をリラックスさせるような調整をしてくれましたし、中内田厩舎でも、いい状態でレースに臨ませてくれたことが、3戦目での初勝利に繋がったと思います」

 3度目の正直と言える初勝利をあげた、2歳未勝利戦の後、中内田調教師は次走に朝日杯フューチュリティS(G1)出走を進言する。その言葉が嬉しかったと山内厩舎長は話す。

 「未勝利戦を勝ったばかりなのに、G1を使ってくれるんだとの思いと、それだけこの馬の能力を評価してくれたことが嬉しかったですね。育成時からマイルはこなせると思っていましたし、メンバーが強くなるとはいっても、能力を出し切れば、いい結果がついてくると信じていました」

 その朝日杯フューチュリティS(G1)では、1枠2番から好スタートを決めると好位を追走。1000m通過が56秒9という速い流れでも、持ち前のスピードに陰りは見られず、最後の直線では逃げ粘るモントライゼを交わしきると、追い込んできたステラヴェローチェの追撃も封じ込んで、見事、未勝利戦からのG1制覇を果たす。

 「人気(7番人気)的にも、チャレンジャーのような気持ちで応援していました。前が速くなって、この馬向きのレースになったこともありますが、その流れの中でしっかりと力を出してくれた馬が凄いと思います」

 年末になってから好調な活躍が続く、山内厩舎の育成馬たちだが、2018年世代の育成馬では、ワンダフルタウン(R?NIKKEI杯京都2歳S(G3))に続く重賞勝ち馬であり、そして育成時は2頭が一緒に調教を行う日もあった。

 「この世代から乗り込み量を増やすなど、新しいことに取り組んだ年でもあります。その成果が2頭の活躍によって証明されたとするなら嬉しいですし、この活躍に続くような馬もまだまだ出てきてくれると思います」

 ちなみに調教では遜色ない動きを見せていたという、グレナディアガーズとワンダフルタウン。いつか直接対決もあるのかもしれないが、いずれにせよ山内厩舎から送り出された、2018年世代の今後の活躍から目が離せそうに無い