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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系2歳 (国際)牡・牝(指定) 馬齢
  • 芝2000M
  • 天候:晴
  • 芝:良

ダノンザキッド

戦歴 3戦3勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (株)ダノックス
調教師 安田隆行 騎手 川田将雅

取材ノート

 ダノンザキッドを育成した、ノーザンファーム空港C-1厩舎の高見優也厩舎長には、初重賞勝利となった東京スポ杯2歳S (G3)の後にもお話を聞かせていただいている。その際、「父のジャスタウェイは自分たちが手がけた育成馬であり、その産駒で重賞馬を送り出せたのは嬉しいです」と話した後に、「産駒初のG1馬は、この馬で勝ちたいです」とも話してくれた。その思いが見事に叶ったホープフルS(G1)。土曜日に行われるG1レースということで、ほとんどの厩舎スタッフと共に、休憩所のTVの前から声援を送っていたが、ゴールの瞬間、休憩所では大歓声が起こったと高見厩舎長は教えてくれる。

 「2歳馬のG1レースということもありますが、現在、一緒に働いてくれている全てのスタッフが関わった馬ともなります。共に同じ場所で喜びを分かち合えたことが嬉しかったですし、何よりもジャスタウェイの産駒ということが、喜びを倍増させてくれました」

 父仔G1制覇ともなったダノンザキッドだが、前走の東京スポ杯2歳S(G3)は、メイクデビューから約5か月ぶりのレースということもあるのか、馬体を大きく増やしていただけで無く、パドックでも入れ込んでいるような姿を見せていた。しかしながら、今回のパドックは落ち着いて周回を重ねており、馬体の張りやその動きからも状態の良さがうかがえた。

 「レースを使ったにも関わらず、それほど馬体も減っていなかったのも良かったと思えました。6番枠からのレースとなりましたが、上手く外目を周りながら、いい位置でレースをさせてくれていましたし、後は抜けてくるだけだと思っていました」

 最後の直線では馬場の真ん中に進路を向けると、そこから鋭い伸び脚を見せていく。インコースを上手く立ち回ったオーソクレースが迫ってくるも、ゴール前の急坂でも、そのスピードは衰えることなく、1馬身1/4差を付けて勝利。デビューから無傷の3連勝で、初めてのG1タイトルを掴み取った。

 ジャスタウェイ産駒にとっても、これが初めてのG1勝利となったが、高見厩舎長は、この勝利で父の評価を更に高められたことが嬉しかったとも話す。

 「昨年のNHKマイルC(G1)を勝った、育成馬のラウダシオンの父であるリアルインパクトもそうですが、やはり、自分たちが手がけていた種牡馬の産駒での勝利は、また違った感動があります。ジャスタウェイもダノンザキッドの活躍で、今シーズンは多くの繁殖牝馬を集めてくれればとの思いもありますし、ダノンザキッドがクラシックで活躍してくれることにより、より良質な繁殖牝馬も配合に来てくれるに違いありません」

 このホープフルS(G1)の勝利も後押しする形で、JRA賞最優秀2歳牡馬に選出されたダノンザキッドであるが、C-1厩舎の出身馬ではチュウワウィザードが最優秀ダート馬、そして最優秀4歳以上牡馬にはフィエールマンが輝いている。

 「この3頭の馬たちは送り出した先の厩舎や、ノーザンファーム天栄、しがらきと全ての関係者が1年間に渡り、いい状態でレースに使ってくれたからこそ、この名誉ある賞に選んでいただけたのだと思います。その意味でも関係者の皆さんと喜びを分かち合えることもまた、光栄な気持ちがしています」

 今年も日本競馬界を沸かせてくれそうな、C-1厩舎の育成馬たち。その中でも最優秀3歳牡馬、そして年度代表馬に選ばれるような活躍を、ダノンザキッドには期待したくなってくる。