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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(指定) 定量
  • 芝2500M
  • 天候:晴
  • 芝:良

クロノジェネシス

戦歴 13戦7勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 斉藤崇史 騎手 北村友一

取材ノート

 日本競馬の歴史において、牝馬で宝塚記念(G1)、有馬記念(G1)の両グランプリを制したのは2頭しかいない。その1頭とは2019年の優勝馬であるリスグラシューであり、そしてもう1頭が、2020年の優勝馬であるクロノジェネシス。実は2頭共に、ノーザンファーム早来の野崎厩舎の育成馬となる。

 「リスグラシュー、クロノジェネシス共に、これだけの馬を任せていただいた関係者の方に感謝するだけですし、たまたま自分の厩舎で管理していたとはいえども、厩舎スタッフ共に仕事の励みとなるような活躍でした」と野崎孝仁厩舎長。宝塚記念(G1)ではトップクラスの牡馬を一蹴したとは言えども、初めての中山コース、そして過去最長となる芝2500mの距離は不安もあったと話す。

 「それでも、北村友一騎手がスタートをスムーズに切らせてくれただけでなく、有力馬たちが前でレースをしていたにも関わらず、自信を持って騎乗をしてくれました」

 1枠1番に入ったバビットが主導権を握ったレースは、その後ろをオーソリティ、ブラストワンピースと共に、2番人気のフィエールマンがマーク。第3コーナーを回った辺りでフィエールマンは2番手に進出を図ると、その仕掛けを待っていたかのように、外からクロノジェネシスが並びかけてきた。

 「あの時に慌てず競馬をしてくれたことが、勝利に繋がったと思います。それでも、最後まで脚色が衰えなかったその強さには驚かされました」

 グランプリ制覇まで残り50m。抜け出しを図ったフィエールマンを、一歩一歩その差を詰めてきたクロノジェネシスが交わす。その後方からは、同じノーザンファーム早来の育成牝馬であるサラキアが迫ってくるも、クビ差凌ぎきった場所がゴールだった。

 両グランプリ制覇だけでなく、京都記念(G2)を優勝。大阪杯(G1)では2着、天皇賞(秋) (G1)でも3着と、1年を通して能力の高さを知らしめたクロノジェネシス。年度代表馬には選出されなかったものの、その活躍が評価されて、JRA賞の特別賞を受賞した。

 「この賞も育成スタッフとして有り難い限りです。これも斉藤崇史先生と厩舎の皆さん、そしてノーザンファームしがらきのスタッフが、常にベストな状態でレースに臨ませてくれたからだと思いますし、改めて関係者の皆さんに感謝するだけです」

 来たるべき2021年シーズンは、海外遠征も視野に入っているとの報道も出ている。

 「この情勢だけに、まだどうなるかは分かりませんが、牡馬、牝馬のカテゴリーは関係なく、能力の高さを評価してもらってのことだと思いますし、牝馬の育成調教をやらせていただいている者としても嬉しい限りです。2021年も昨年と同様の活躍をしてもらって、その結果、年度代表馬に選出してもらえたら嬉しいですね」と野崎厩舎長は笑顔を見せた。