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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)(特指) ハンデ
  • 芝1600M
  • 天候:曇
  • 芝:良

ケイデンスコール

戦歴 16戦3勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 安田隆行 騎手 岩田康誠

取材ノート

 年末から続くノーザンファーム生産馬の大攻勢は、年が明けても何ら変わりない。昨年の中央競馬のフィナーレを飾るレースとなった有馬記念(G1)を、生産育成馬のクロノジェネシスが優勝。今年最初の開催となった1月5日の中山金杯(G3)をヒシイグアスが勝利したのに続き、京都金杯(G3)もケイデンスコールが勝利した。

 その快進撃を支えていると言えそうなのが、ノーザンファーム早来の山内厩舎の育成馬である。ワンダフルタウンが京都2歳S(G3)を優勝して以降は、ボッケリーニ(中日新聞杯(G3))、グレナディアガーズ (朝日杯フューチュリティS(G1))と立て続けに重賞馬を送り出し、そしてこの京都金杯(G3)でも、ケイデンスコールが2018年の新潟2歳S(G3)以来となる重賞勝利をあげた。

 「昨年の夏に牧場に戻ってきていたのですが、一度、心身共にリセットしようと思い、放牧をさせた時期もありました」とは山内大輔厩舎長。帰ってきたばかりのケイデンスコールは覇気も無く、目つきも競走馬とは思えない程にトロンとしていたと、当時を振り返る。

 放牧地には他にも調整で戻ってきていた2頭の競走馬がいたが、ケイデンスコールは他の馬と絡むことは全くと言っていいほどに無く、常に1頭で動き回っていた。

 その関係性に変化が出始めたのが、放牧して1か月が経過してからだった。日に日に元気さを取り戻していったケイデンスコールは、他の馬に自分から近づいていっただけでなく、時には闘争心をあらわにするようにもなった。

 「その姿を見て乗り出すことを決めました。動きも悪くはなかったですし、心身共にいい状態に近づいているのではと思えました」

 その後のレースで、すぐに結果は出なかったものの、それでも休養前より競馬の内容は格段に良くなっていた。調整先でもあるノーザンファームしがらきのスタッフとも話す機会があったという山内厩舎長であるが、京都金杯(G3)の前にも、「レースを使いながらでも調子はいいですし、そろそろ一発があるかも知れません」と話を聞いていたという。

 1枠2番ゲートからのスタートとなったレースで、ケイデンスコールはスタートを決めると、内枠の利を生かしながら好位を追走。徐々にポジションを上げていき、最後の直線では鞍上の岩田康成騎手のゴーサインに応えるかのように、一気に抜け出しを図る。

 「これまでのレースが後方からだったので、意外な位置取りとなりましたが、それだけ手応えも良かったのでしょう。最後までいい脚を使ってくれましたし、久々と思えないような、強い勝ち方を見せてくれました」

 また、山内厩舎長にとっては、この勝利を更に倍増させる出来事があった。ケイデンスコールの管理を行う安田隆行厩舎には、山内厩舎出身の厩務員が働いており、レース後には喜びも分かち合ったとも教えてくれる。

 改めて山内厩舎長に育成馬の活躍について聞くと、「いい流れが来ているのかもしれませんね。ケイデンスコールもそうですが、この後の重賞、そしてG1での活躍も楽しみになる馬ばかりですし、これからもこのいい流れに乗るような馬が出てきて欲しいです」

 その言葉を聞くと、今後の重賞でもノーザンファーム生産馬かつ、山内厩舎の育成馬を探したくなってくる。