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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系4歳上 (国際)(特指) 別定
  • 芝2200M
  • 天候:曇
  • 芝:不良

アリストテレス

戦歴 10戦4勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 近藤英子
調教師 音無秀孝 騎手 C.ルメール

取材ノート

 昨年は父ディープインパクト以来史上3頭目となる、無敗での牡馬三冠を達成したコントレイル。その歴史的な名馬に対して、唯一、同じ3歳世代でクビ差まで迫って見せたのが、菊花賞(G1)におけるアリストテレスだった。

 「菊花賞(G1)の前は、コントレイルをマークしていくようなレースができたのなら、面白いところはあるのではと思っていましたが、あそこまで迫れたのは驚きでした」と話すのは、育成を手掛けたノーザンファーム空港の大木誠司厩舎長。菊花賞(G1)の前に2勝クラスを勝ち上がったアリストテレスではあったが、2歳の9月にデビューするなど、仕上がりも順調に来ていただけでなく、何よりも育成時から期待を抱かせるような動きを見せていた。

 「こちらに来たばかりの頃は小柄な印象こそありましたが、エピファネイア産駒らしい気の良さもあってか、仕掛けたときの反応も良かったですし、ひょっとしたら春のクラシックにも乗れるのではないかと思っていました」

 それは陣営のローテーションにも表れており、2戦目に未勝利戦を勝ったあとは、若駒S、すみれS、プリンシパルSとオープンに挑戦を続け、若駒SとすみれSではいずれも2着。もし、このどちらかのレースを勝っていたのなら、コントレイルとの対決はもっと早かったのかもしれない。

 「ただ、育成時は背肉が付きづらかったように、成長曲線的にはゆっくりな馬だったと思います。ただ、レースごとに成長を遂げていっただけでなく、ルメール騎手の好騎乗のおかげで、菊花賞(G1)はあれだけのレースができたのでしょう」

 菊花賞(G1)では4番人気だったアリストテレスだが、このAJCC(G2)では1番人気の評価。まさに挑戦者の立場から、挑戦を受ける立場へと変わった。しかも、午前中まで降り続いた雨の影響で不良馬場となっただけでなく、中山開催最終週を迎えた馬場コンディションは、出走馬のスピードだけでなく、体力も奪っていった。

 それはAJCC(G2)が芝2200mの条件で行われるようになってから、最も遅い勝ち時計(2分17秒9)となったことにも証明されている。このタフなレースを勝利したことで、改めてアリストテレスという競走馬が、菊花賞(G1)でも証明された持久力に加えて、卓越した勝負根性も持ちあわせていることが証明された。

 「決して得意では無い馬場だと思っていましたが、その中でも勝ちきってくれたことが大きいと思います。自分たちはデビューまでの下地を作っただけであり、そこに音無先生や厩舎の皆さん、そしてノーザンファームしがらきのスタッフが、競走馬として成長させてくれたことが、菊花賞(G1)での好走、そしてこのタイトルに繋がったと思います」

 次走は阪神大賞典(G2)を予定。芝長距離実績は言うまでも無いだけに、ここを勝利した暁には、天皇賞(春)(G1)でのG1初制覇も見えてくる