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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 OP
  • ダ1800M
  • 天候:晴
  • 芝:良

コーラルツッキー

戦歴 20戦5勝 生産者 (有)豊洋牧場 馬主 (株)皐月
調教師 山崎裕也 騎手 松井伸也

取材ノート

 『グランダム・ジャパン2021』古馬シーズンの第3戦「ノースクイーンカップ(門別)」は、南関東からの遠征馬コーラルツッキー(川崎)が差し切り勝ち。同馬は門別競馬場デビュー馬で、2歳秋にはダートグレードのエーデルワイス賞(Jpn3)も制したほどの逸材だが、南関東へ移籍してからはなかなか勝ち星に恵まれず、今回、門別へ凱旋してのハナ差勝利で実に1年9か月ぶりの美酒を味わった。

 コーラルツッキーの生まれ故郷は、日高町豊田の豊洋牧場。有馬記念馬ホウヨウボーイを筆頭に数々の活躍馬を送り出してきた老舗牧場で、新冠町の高江と大富にも支場を構えている。「もともと夏場は北海道で休養させるつもりだったのですが、ちょうど良いタイミングでノースクイーンカップがあったので、オーナーや調教師とも話して門別で1度使ってから放牧することにしたんです。とはいえ1頭だと輸送費も高くつくので、アブソルートクイン(船橋)の陣営にお声がけしていっしょに遠征することになりました」と話すのは、コーラルツッキーが生まれた瞬間からその成長を見守り、名付け親ともなった豊洋牧場の山崎恒さん。「南関東に移籍してからも惜しいレースは何度かあったのですが、久しぶりの優勝ですからね。その瞬間を現地で観ることができて本当に嬉しかったし、山崎裕也調教師もこれが初の重賞制覇なのでとても喜んでおられました。ただ私は『休養前に掲示板に載ってくれれば御の字かな』という気持ちで門別競馬場へ行ったので、短パンとTシャツで表彰台に上がることになって恥ずかしい思いをしました(笑)」と照れ笑いを見せる。

 今回のノースクイーンカップ優勝は、さまざまな偶然と幸運が重なったものだと山崎さんは言う。「まず、15日に予定されていたレースが濃霧のために中止となって、20日に延期されたのが大きかったですね。輸送もあって馬体がギリギリの状態だったのですが、その5日間でかなり回復することができました。また、もともとの枠は最内だったのですが、枠順の抽選もやり直しとなって真ん中の枠が当たったのも良かったです。そしてレースでも、4コーナーで一度は手応えが怪しくなったところ、いっしょに輸送したアブソルートクインが外から追い上げてきたらまたスイッチが入り、併せ馬のような形になってゴールまで頑張れたんですよね。勝つときというのは、すべてが上手く運ぶものなんだなと改めて感じました」と、勝利に至った過程を詳細に振り返ってくれた。

 コーラルツッキーの母コーラルビューは今年13歳。昨年の出産が6月と遅かったため、1年間は出産を休んで今年はシニスターミニスターを交配。コーラルツッキーの全弟か全妹が、来春には生まれてくることになる。「シニスターミニスターとの相性はコーラルツッキーが証明してくれたので、お腹の仔も今から楽しみにしています」と夢を膨らませ、「せっかくですから、夏休み中のコーラルツッキーにも会っていってくださいよ」と新冠町東泊津の放牧先(新冠橋本牧場)へ案内してくれた。「2歳時から使い詰めでしたから、ゆっくり休んで秋に元気な姿で復帰してくれればと思います。そして息長く活躍し、また大きな舞台で勝つところを見たいですね」と目を細め、愛おしそうにコーラルツッキーを眺める山崎さん。コーラルツッキーは、まだ4歳。これから幾度も、牝馬ダートグレードを沸かすシーンが見られそうだ。