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重賞ウイナーINFORMATION

  • サラ系3歳上 (国際)(特指) 別定
  • 芝1000M
  • 天候:晴
  • 芝:良

オールアットワンス

戦歴 6戦3勝 生産者 ノーザンファーム 馬主 吉田勝己
調教師 中舘英二 騎手 石川裕紀人

取材ノート

 マクフィ産駒としてのJRA重賞初制覇を飾ったオールアットワンス。現役時はマイルG1で2勝をあげた父マクフィ、そして、函館スプリントS(G3)で2着となったシュプリームギフト譲りと言える、高いスピード能力を証明するかのような勝利となった。

 だが、育成を手掛けたノーザンファーム空港の中川晃征厩舎長は血統の印象といった先入観を持たず、馬体や気性といったイメージを感じ取りながら調教を進めてきたと話す。

 「マクフィが短距離で活躍していた馬だとは知っていましたし、薄手の馬体からしてもスピードタイプの馬だろうなと思っていました。調教が進んでくるにつれて気の良さを見せるようになり、芝の短距離なのではという未来像が思い描けるようになりました」(中川厩舎長)

 調教も順調に進んだこともあり、4月には中舘厩舎へと移動。早い時期に短い距離のレースが揃っていたこともあり、早いうちに勝ち上がれるのではと期待していたとも話すが、その通りにメイクデビュー福島、続くカンナ賞を勝利する。

 このカンナ賞の勝利から約一か月前に行われた札幌2歳S(G3)で勝利したのが、オールアットワンスと同じく、中川厩舎長の元で管理されたソダシ。そのソダシはアルテミスS(G3)も優勝し、阪神JF(G1)でも白毛馬としては世界初となるG1制覇。次の年には牝馬クラシック戦線の主役を務めていった一方で、オールアットワンスは芝のスプリント戦線に戦いの矛先を向けていく。

 カンナSの後は勝ちきれないレースこそ続いていたが、古馬とは初めてのレースとなったアイビスサマーダッシュ(G3)では3歳牝馬ということもあって、51kgの斤量での出走が叶うと、ファンも一番人気の支持を与えていく。

 「斤量もそうでしたが、外枠を引いた時には、更にチャンスが広がったと思いました。初めてとなる直線競馬の不安も無かったですね」(中川厩舎長)

 まずますのスタートを決めたオールワットワンスは、スピードに乗った走りでポジションを上げていく。好位から早めに追い出されて先頭に躍り出ると、51kgの斤量を生かし切ったかのように、更に後続との差を広げていく。

 外からは過去2年共に連対をしていたライオンボスが迫ってくるも、3/4馬身差振り切ってのゴール。3歳牝馬が同レースを勝利したのは、15年ぶりの快挙ともなった。

 「一番人気に支持していただけたことは光栄でしたし、それに応えられて嬉しいです。中舘先生や厩舎の皆さん、そして管理先のノーザンファーム天栄と、いいサイクルでレースに使ってもらえたことも大きかったですし、このメンバーを相手に勝ち切れたように精神面も強い馬。肉体面でもまだまだ成長してくれそうなだけに、今後の活躍が楽しみです」

 そう話した中川厩舎長は、「ノーザンファーム生産馬で、アイビスサマーダッシュ(G3)を勝ったのはこの馬が初めてだったことも嬉しいです。ソダシも数々の史上初を果たしてくれた馬でしたが、オールアットワンスにもこの馬にしかできない史上初を成し遂げてもらいたいですね」と笑顔を浮かべる。今後、ノーザンファームの芝スプリント部門を一手に引き受けていきそうなオールアットワンスであるが、次のノーザンファーム生産馬としては初めての快挙にも期待が高まってくる。